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クリス・ヒューズ『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』

51s947dcel_sx344_bo1204203200_ クリス・ヒューズ『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』(プレジデント社)をおおくりいただきました。ありがとうございます。

アメリカの堅実な中流家庭に育ったクリス・ヒューズは、努力型の秀才で、名門私立高校から奨学金つきでハーバード大学に進学した。そこまでならよくある話だが、彼のルームメイトがマーク・ザッカーバーグだったことにより、自身もフェイスブックの共同創業者として、20代の若さで巨万の富を手にした。その成功を足がかりに2008年の米大統領選でオバマ陣営のネット戦略を指揮したり、老舗雑誌の経営に乗り出したりする一方で、運の良し悪しが何世代かかっても解消できないほどの格差を生む「勝者総取り社会」に疑問を感じ始める。ほとんどのアメリカ人が、自動車事故や入院などのための緊急出費も捻出できないのに、自分は20代にして億万長者になった。そんなことが可能になる社会は何かが激しくまちがっている。そう考える若き理想家が、自らの富と経験を注ぎ込んで取り組む「最も困難な問題」の現実的な解決策が「保証所得」という考え方である。その財源のすべては「上位1%の富裕層への増税」で賄える・・・・・・。ザッカーバーグの元ルームメイトによる底の抜けた経済への処方箋。

Chrishughes ザッカーバーグのルームメートだったおかげでフェイスブックの創業メンバーとして大金持ちになった若者が、貧困対策やら大統領選挙やら左翼雑誌の再建やらに奮闘するセルフストーリーでありつつ、ユニバーサル・ベーシックインカムのような壮大さはないより現実的なワーキングプア解消策としての保証所得を世に問うという社会問題の本でもあるという、多面的な本です。

第1章 富はどのようにして生み出されるか
第2章 アメリカンドリームの解体
第3章 鍵のかかったパソコン
第4章 生活不安定層の出現
第5章 ベーシックインカムではなく保証所得を
第6章 どんな仕事でもいいのか
第7章 やみくもな理想主義
第8章 知られざる優良制度「ETIC」
第9章 「上位1%」のお金を有効に使うには

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