2019年のキーワード 雇用類似の働き方@『先見労務管理』2019年1月10日号
現在世界的に、最もホットな労働問題となっているのが、第4次産業革命とともに登場してきた新たな就業形態であり、シェアリング経済、プラットフォーム労働、クラウド労働等々のバズワードが世界を飛び交っている。今回の特徴はそれが日米欧といったこれまでの先進諸国だけでなく、中国や韓国など他のアジア諸国においても同時進行的に進んでいるという点である。筆者の属するJILPTは毎年日中韓の枠組みで労働フォーラムを開催しているが、昨年末2018年11月に中国青島(チンタオ)で開催した会議では、中国側の主導で「新たな就業形態」がテーマとされ、三か国の実態と対応が討議されたが、とりわけ従来型産業規制が希薄な中国においてこの種の新たなビジネスモデルが急速に展開していることが窺われた。これは2017年6月に純民間ベースで明治大学で開かれた日中雇用・労使関係シンポジウムでも痛感したことである。一方、2018年6月には日本の厚生労働省とEUの欧州委員会による日・EU労働シンポジウムでも「新たな就業形態」がテーマに取り上げられており、EUのこの問題への高い関心を示している。 ・・・
ちなみに、今年のほかのキーワードと執筆者は以下の通りです。
2 外国人雇用 北浦正行
3 パワーハラスメント 稲尾和泉
4 就職協定 豊田義博
5 人生100年時代 崎山みゆき
« 著作でウィキペディアを使うと・・・・ | トップページ | 労働の文明史(2004年版) »
コメント