フォト
2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« アフトルハーノフ『スターリン暗殺事件』 | トップページ | 連合総研『IoTやAIの普及に伴う労働への影響と課題』 »

2018年11月23日 (金)

クルツ&リーガー『無人化と労働の未来』

378353 岩波書店編集部の堀由貴子さんより、 コンスタンツェ・クルツ&フランク・リーガー『無人化と労働の未来 インダストリー4.0の現場を行く』(岩波書店)をお送りいただきました。

https://www.iwanami.co.jp/book/b378353.html

世界に先駆けて“第四次産業革命”を打ち出し,ソフトウェア,ロボットとネットワーク化による製造現場の変革を進めてきたドイツ.これまで人間が担ってきた労働は,どんな機械により,どのくらい代替されているのか? 様ざまな分野の現場を丹念に描くとともに,頭脳労働の自動化も視野に入れ,“無人化”により社会が直面する課題を浮き彫りにする.

今やドイツ発のインダストリー4.0は世界中のバズワードですが、そのドイツのデジタル化の実情を、農場で小麦を栽培するところから製粉してパンに焼き上げるまでの生産プロセスの変化から浮かび上がらせる第1部と、こちらは最近よく伝えられる最先端のデジタル化の姿を描く第2部からなる本です。正直言うと、原著の出版が2013年とやや古いので、第2部の記述はいささか古新(ふるあたら)しい感もあったりしますが、第1部はあまり人が丁寧に叙述してくれないような世界をルポ風に伝えてくれるので、なかなか読みごたえがあると思います。

プロローグ――日本語版の読者へ
Ⅰ 畑からパンになるまで――生産現場をめぐる旅
 第1章 農家と農作業――その現在
 第2章 大規模農場にて――技術革新の影響とリスク
 第3章 コンバインハーベスターが生まれるところ
 第4章 水車も風車もない製粉場――石臼から全自動へ
 第5章 現代の「ミル・ドクター」――イノベーションを生む機械メーカー
 第6章 パンが焼きあがるまで
 第7章 無人化が進むロジスティクス――始まった技術革命
Ⅱ 労働の未来へ
 第8章 運転手のいない自動車
 第9章 人に優しい機械を目指して
 第10章 知能の自動化
エピローグ
訳者あとがき

表紙の画像にあるように、ドイツ語の原題は「Arbeitsfrei」(アルバイツフライ)。英語でいえばworkfreeで、「労働から自由な」というような意味なんでしょうが、間に「力」(macht)を入れると、アウシュビッツの標語になるというのは、たぶんドイツ人なら感じるような・・・。

« アフトルハーノフ『スターリン暗殺事件』 | トップページ | 連合総研『IoTやAIの普及に伴う労働への影響と課題』 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クルツ&リーガー『無人化と労働の未来』:

« アフトルハーノフ『スターリン暗殺事件』 | トップページ | 連合総研『IoTやAIの普及に伴う労働への影響と課題』 »