『日中の非正規労働をめぐる現在』の予告
今月末、お茶の水書房から、石井知章編著『日中の非正規労働をめぐる現在』が刊行される予定です。
http://rr2.ochanomizushobo.co.jp/products/978-4-275-02097-0
日中双方の研究者によるネット経済下の非正規労働分析。日中間で共通して抱える非正規労働問題を考え、将来に向けた処方箋と、その打開策を、社会的連帯としてお互いに模索する。
目次は次の通りで、
第Ⅰ部 日本における非正規労働の過去と現在
1 非正規労働の歴史的展開 濱口桂一郎
2 日本における非正規雇用問題と労働組合--1998~2009を中心に--龍井葉二
3 非正規労働者の増加、組合組織率の低下に対して、日本の労働組合はいかに対応してきたのか--コミュニティ・ユニオンの登場とその歴史的インパクト--高須裕彦
4 過労死問題の法と文化 花見忠
5 日本における過労死問題と法規制 小玉潤
6 非正規労働者と団結権保障 戸谷義治
7 能力不足を理由とする解雇の裁判例をめぐるに忠比較 山下昇
第Ⅱ部 中国における非正規労働の新たな展開
8 雇用関係か、協力関係か--インターネット経済における労使関係の性質--常 凱・鄭 小静
9 独立事業者か労働者か--中国ネット予約タクシー運転手の法的身分設定--范 囲
10 グローバル規模での経済衰退と労働法 劉 誠
11 中国経済の転換期における集団労働紛争の特徴と結末--個別案件の分析と探求を中心に--王 晶
12 中国新雇用形態と社会保険制度改革 呂 学静
13 非正規労働者の心理的志向性に関するモデルケース 曹 霞・崔 勲・瞿 皎皎
14 「法治」(rule by law) が引き起こす中国の労働問題--「城中村」の再開発と「低端人口」強制排除の事例から--阿古智子
15 中国の非正規労働問題と「包工制」 梶谷懐
16 中国における新たな労働運動、労使関係の展開とそのゆくえ 石井知章
お分かりのように、本ブログで何回か紹介してきた昨年5月に明治大学で開催された第三回日中雇用、労使関係シンポジウムの報告を一冊の本にまとめたものです。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~china/report/2017/news_20170528
ただ、わたくしの担当した第1章は、報告でしゃべった内容よりもだいぶ膨らませています。
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