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2018年11月29日 (木)

医師に勤務間インターバル義務化

日経新聞が「医師に勤務間インターバル義務化」と報じています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38333980Z21C18A1EA2000/

厚生労働省は長時間労働が問題となっている医師を対象に、退勤から次の出勤まで一定の間隔を空ける「勤務間インターバル制度」を義務付ける方向で検討に入った。8~10時間を軸に具体的な条件を詰める。残業時間の上限規制をめぐり、医師については一般労働者より緩い規制とする一方で、確実な休息時間を確保する仕組みを整えて健康を守ることをめざす。

なんだかいろいろと知恵を振り絞っているようです。

これは、11月19日の医師の働き方改革検討会に出された資料にはこうなっていますね。

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000404611.pdf

いただいたご意見の概要

□時間外労働規制と、連続勤務時間制限・勤務間インターバルが同じくらい重要であると再確認した。これらを組み 合わせで考えないとなかなか前に進まないのではないか。

□医療提供体制に留意しつつ、現場感と齟齬なく具体的な診療イメージがわく連続勤務時間制限・勤務間インター バルの案を事務局から出してほしい。現場の実態に沿ったインターバルとはどういうものが適切か議論できるたた き台を示してほしい。

□連続勤務時間制限・勤務間インターバルについては医療界の意見書でも触れており、長時間勤務の医師が確実 に休養できる仕組みが重要。特に勤務時間が長くなっている医師は原則は義務的な仕組みでもよいと思うが、医 療は非常に不確実性が大きい。患者が多い、手術が延長になるといったことが頻繁に起こるので、そういう場合に は休暇を別途とらせることが必要。

□勤務間インターバルを取ると、その分、予定手術は2件が1件になり、地域的に難しいと考えている。インターバル が取れない場合には後で休暇を取る方法もある。他の方法によるリカバリーもあり得るか。

□勤務間インターバルが重要であるという意見が多く出ているが、実際にやろうとすると人員確保はもちろん、労働 時間管理がしっかり定着していないと実効性を持たせられない。そこをどうするかが課題ではないか。

□勤務間インターバルについて、病院や地域診療で医師が雇えない場合にも助成をしていただきたい。

今後の検討の方向性(案)

今後、連続勤務時間制限や勤務間インターバル、代償休暇の確保等をどのように行っていくか、具体的な案をご 提示し、ご議論いただくこととしたい。

この時の議事録はまだ出ていませんし、次は12月5日に開かれるようなので、この方向で決まったというわけではなさそうですが、まあ医療界も納得するおとしどころは、一般規制としては努力義務どまりのインターバル規制の義務化であるというのは、いささか皮肉の感もあります。

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