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2018年10月23日 (火)

海老原嗣生・荻野進介『人事の成り立ち』

377235というわけで、昨日のどんちゃん騒ぎこらこらこらHRmicsなんとか満10歳!みなさまに恩返しDayのプレゼントとしていただいた海老原嗣生・荻野進介『名著17冊の著者と往復書簡で読み解く 人事の成り立ち 「誰もが階段を上る社会」の希望と葛藤』(白桃書房)のご紹介です。

http://www.hakutou.co.jp/book/b377235.html

150402_3本書は、2011年に発行された『名著で読み解く 日本人はどのように仕事をしてきたか』(中公新書ラクレ)を大幅増補改訂し、新たに4冊を取り上げています。

075その4冊は、本としていずれも旧著刊行後に出版された本ですが、うち1冊は実質的に1995年の日経連『新時代の日本的経営』の身代わりとしての登壇で、八代充史、牛島利明、南雲智映、梅崎修、島西智輝さんらによるオーラルヒストリーが上がっています。場所も清家篤『定年破壊』と八代尚弘『雇用改革の時代』の間に挟み込まれていて、たしかに、同じ日経連の『能力主義管理』が入っているのに『新時代の』が入っていないという不整合が解消されるとともに、オーラルヒストリーとしてその後の推移を踏まえた当事者たちの回顧も盛り込まれているという意味では、よく考えられた選択です。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-643c.html

残りの3冊は旧著刊行後に労働関係者の間で話題になった本です。

9784166608874一つ目は今野晴貴さんの『ブラック企業』。海老原さんは「ある意味、ブラック経営の教科書」と評しています。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-bd5e.html

9784334038168二つ目は中野円佳さんの『育休世代のジレンマ』。海老原さんは、男もノンエリート社会という道を選ぶのか?と問い詰めます。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-7786.html

Img_e0765991a9272e37151793eb14d8d_2そして最後のおおとりは・・・・・、

なんと海老原さんご自身の『お祈りメール来た、日本死ね』でした。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-ec1e.html

こちらは、荻野伸介さんが海老原さんへのお手紙を書き、それに海老原さんが返信するという凝った作りになっています。

そしてそこで海老原さんはこう語ります。

・・・(この本)は、あえて日本型の良い部分を強調し、欧米型の悪い部分を相当辛辣にあげつらっています。

その理由がなぜだか分かりますか?近くで私の仕事をサポートし続けてくれた荻野さんでも、私の本心はまだ見抜けていないかも知れません。

過去の私の著作を読んだ人たちは、「この人は日本型礼賛者だ」もしくは「現状肯定論者だ」と言います。でも、私の本心をいえば、私は日本型雇用というものに、決定的な楔を打ち込みたいと考えています。

にもかかわらずなぜ、私がいままで、ことあるごとに、日本型擁護に結構な紙幅を割いてきたのか、その理由を説明することに致します。・・・・・

そう、そうなんです。ここのところの感覚が、私が海老原さんにとても共感するところなんです。

私はどちらかというと、日本型雇用それ自体の擁護論にはきわめて批判的な論を多く展開してきましたが、それが素朴な欧米型雇用礼賛論に取られてしまうことには常に違和感を覚えてきました。

ここ3年ほど、まさに昨日大宴会をやった『HRmics』に連載している「原典回帰」は、むしろその欧米社会の中で、欧米型雇用システムに疑問を呈し、ある意味で日本型に近い有り様を構想した思想を、やや皮肉な目線から眺めようとしたものであり、「一長一短」論をミクロな視座から補完しようとした試みです。

こういう微妙な感覚のところに不思議な照応を感じるのが、海老原さんなんですよね。

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