労働基準法施行、労働省設置71周年
本日9月1日は、71年前の1947年に、労働基準法が施行され、その実施に当たる労働省が設置された日です。
なんでそんなことを思い出したかというと、さすがにこういうツイートを目にしたもので。
https://twitter.com/qZdT1jLsjyz05WQ/status/1033300876608192512
8時間労働制は左翼のお陰????
生まれて初めて聞いた、日本で8時間労働制が定着したのは高度成長期以降、労働者の離職率が高まり、その為政府が8時間労働制を法制化し、強制的な残業減らしで過当競争を抑制した事が原因!左翼はただ単に企業倒産を増やしただけ!
いやもちろん、このツイートだけでも相当な脱力ものですが、それにかてて加えて、これに反論しようとしているついーとがどれもこれも、
メーデーについて調べてみましょう。
それ、ロシアに共産主義者の政権が出来て労働者の待遇良くしないと自分たちが倒されると言う危機感を持ったからですよ。
リンク先の国際的に有名な歌は、八時間労働制を求めた歌でもあります。
お前、ロバート オーエン知らないの。勉強したら。
まあ例えば日本共産党の22年テーゼに含まれているのは経済面では8時間労働の他、最低賃金、失業保険、累進課税などです。
といった外国の経緯や共産党の話ばかりで、そもそも現行日本法制たる労働基準法に8時間労働が明記されたのが、今から71年前のGHQ占領下の片山哲連立内閣の時代であったという、一番肝心の歴史的事実が全然出てこないという事態に、改めて今日のネット市民諸氏の頭の中から、日本の近現代史がすっぽり抜け落ちているという戦慄すべき事実に直面しております。
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コメント
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近代日本史は政治史や外交史に偏って、社会史や民衆史にはさほどスポットライトが当たりませんものね。吉田茂とか白洲次郎とか岸信介とか中曽根康弘が主たる登場人物で、戦前も含めて左翼は弾圧されるばかりであった、権力を握ったことは一瞬程度しかなかったという感じですもの。
投稿: 小野山 | 2018年9月 2日 (日) 19時59分