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2018年8月21日 (火)

金子良事『河合栄治郎』(岩波新書)?

_bbhlsah_400x400金子良事さんより『河合栄治郎』(岩波新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。新進気鋭の労働研究者による新たな河合の伝記です。・・・・

てなエントリが将来ここに載るかも知れません。というのも、

https://twitter.com/proofreader2010/status/1030684897923362816

矢内原忠雄(岩波新書)に金子良事さんが協力されている。岩波は金子さんで河合栄治郎を出さないのだろうか。

https://twitter.com/ryojikaneko/status/1031567707454369792

藤原さんが私になぜか岩波新書で河合栄治郎を書かせたがっていて、しかも、そのツイートを岩波新書さんがいいねしてるという、不穏な事態に。

いやそのあと火消しに懸命なようですけど。

金子さんが書くかどうかは別にして、河合栄治郎を書くのなら、あの「官を辞するに際して」の情熱あふれる文章を再録してほしいです。

日本には一人の労働の代議士あるなく、又一の有力なる労働組合もない。資本家は其の利害を述ぶるの機関と便宜を持つけれども、労働者は其の利益を代表する一人のスポークスマンを持たぬのである。此の間に於て若し農商務省の官吏が労働者の立場を熱心に考慮に入れるに非ざれば、彼等は一人の自己を顧みるべきものを有しない。此処に於てか労働問題の局に当たる者は一個の殉教者の如き心事を持って事に当たらなければならないと。「官を辞するに際して」(『河合榮治郎全集第16巻』社会思想社(1968年))。

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コメント

 今5年前に購入した河合栄治郎「ファッシズム批判」を読んでおります。
 この本は戦前日本評論社が出したものを新装復刻盤として復刻したもので、戦前の旧字体、検閲による伏字など完全に出版当時そのままで復刻されたものです。

 河合栄治郎の論旨はとても論理的です。
 戦前一世を風靡した国家主義、マルクス主義、そして赤松克麿の唱導した国家社会主義を根拠を挙げて批判している。
 軍部に対しても厳しいです。
 そして河合は自らを英国労働党の掲げる理想的社会主義者であると自己規定しています。

 「共産主義の系譜」「独裁の政治思想」を書かれたお弟子さんの猪木正道さんは完全にお師匠の論理をマスターしていたのですね。

 河合が戦後「忘れられた思想家」になった理由が良く分かります。
 戦後左翼の主流はマルクス主義になり、軍部を厳しく批判しながらもマルクス主義を厳しく批判した河合の存在には正直触れてほしくないのでしょう。
 恐らく日本に本来の社会民主主義が根付かないと河合栄治郎の真の再評価は行われないのでしょうね。
 果たしてその日はいつ来るのやら。

balthazarさんのご見解に少々疑問を感じます。なるほど河合栄次郎が戦時下にありながら軍部を公然と批判できる気骨ある学者であるという指摘は理解できます。ただ現代的に再評価すべき点がどれほどあるでしょうか。社会民主主義を改めて論じるにあたってわざわざ過去から呼び寄せるだけの価値があるのかどうか、率直に疑わしいようにも感じられるのです。確かに戦後日本の左翼はマルクス主義が主流で河合栄次郎のような人物は無視されたかもしれませんが、改めて議論する必要性が感じられなかったということもあるのではないでしょうか。また日本の左翼には非主流ではあれ民主社会主義の潮流もありましたが、そちらのほうでもことさら河合栄次郎が高く評価されていたのでしょうか。

希硫さん 失礼ですが、河合栄治郎の名前を間違えています。
議論の対象とする人物の名前を間違える人とは議論できません。

・・・が、あえて私が河合栄治郎氏を論じる理由を書いておきましょう。

私の読んでいる「ファシズム批判」は昭和9年12月25日です。
確かに満州事変は起きたし5・15事件は起きてますが、まだ戦時下と言えるかどうか。
まだ言論の自由はかなり確保されている時代。

「ファシズム批判」ですが、ジョン・スチュアート・ミル、そしてトマス・グリーンと言う英国労働党の理念ともつながる自由主義、河合の言う理想主義の議論を展開し、そのうえでファシズム、ソ連型社会主義を批判しているのです。

戦後民主社会党の論客として知られた猪木正道氏はこの河合氏の論理をそっくりそのまま引き継いでいる事が良く分かるのです。
そして猪木正道氏の教えを受けたのが高坂正堯、五百旗頭真、そして高坂氏の教えを受けた細野雄一氏らいわゆる「現実主義」派です。
猪木正道氏はソ連を厳しく批判していたにも関わらず、右派の中川八洋氏にソ連シンパと批判されていたのです。
細野雄一氏はXをフォローしていますが、イスラエルのガザ侵攻も厳しく批判し、右派的なアカウントから批判されています。

日本における左派・右派のあり方について河合栄治郎氏を論じる事は今こそ必要なのである、と明言しておきます。

希流さん、大変申し訳ありませんでした。
貴方の名前を間違えていました。

これについては言い訳しません。
そのうえで私の論をお読みいただければ幸いです。
よろしくお願いします。


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