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2018年7月18日 (水)

中野円佳「時給激安「パート主婦」はなぜ値切られるのか」@東洋経済オンライン

Img_9f2ddeb94b68cbe38e9978394f9c83b東洋経済オンラインに中野円佳さんが連載している「育休世代 vs.専業主婦前提社会」の最新記事「時給激安「パート主婦」はなぜ値切られるのか」がアップされていますが、

https://toyokeizai.net/articles/-/228562

・・・そもそもなぜ主婦の時給は低いのだろうか。なぜブランクと年齢で差別されるのだろうか。働き方改革の一連の法整備で、同一労働同一賃金の問題も取りざたされているが、日本は正規と非正規の賃金格差が大きい。・・・

という一節の次に、私を引用してこう述べています。

労働政策に詳しい研究者である濱口桂一郎氏は、過去の通達などを分析し、たとえば失業保険について、非正規については「臨時内職的に雇用されるもの、例へば家庭の婦女子、アルバイト学生等であって」「即ち家計補助的、又は学資の一部を賄うにすぎないもの」は「労働者と認めがたく、又失業者となるおそれがな」いので、「失業保険の被保険者としないこと」と定められていたと述べる(1950年の「通達」に記載されているのを濱口桂一郎氏が発掘)

2010年改正でようやく適用が条件つきで拡大されているが、もともと非正規雇用というものが、つまりは正社員の夫や親の稼ぎがあることを前提にした主婦か学生の小遣い稼ぎにすぎず、保護する必要がない立場とされていたことがわかる。

このあたり、今から10年くらい前にかなり熱心に論じていた記憶があります。ちょうど、雇用保険法の見直しや第2のセーフティネットが問題になっていた頃ですが、そもそもなぜ特定の非正規形態だけが雇用保険の適用を排除されているのか、に疑問を持って、いろいろと過去の行政文書を探っていた頃です。

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