今野晴貴『ブラック企業から身を守る!会社員のための「使える」労働法』
今野晴貴さんより新著『ブラック企業から身を守る!会社員のための「使える」労働法』(イーストプレス)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=3022
新著と言いましたが、正確には旧著『マジで使える労働法』の大幅加筆修正版です。
旧著は実は今野さんの単行本としては処女作なんですね。『ブラック企業』以来の労働社会学徒としての著作とは違い、徹底的に実務的な労働法の早わかり本に徹しています。実務的というのはもちろん、
パワハラ・セクハラ、サービス残業、休暇取得、解雇、転職・副業。過酷な労働環境から自分の身を守るためにはどうすればいいのか?ベストセラー『ブラック企業』の著者が教える、「労働法」で仕事の悩みを解決する方法。意外と知らないノウハウが満載!
という意味です。
はじめに 労働法を武器に自分を守れ!
第1章【セクハラ・パワハラ編】非常識な上司につける薬とその効用
第2章【サービス残業代編】毎日の「証拠収集」が強力な武器になる!
第3章【休暇・労災編】辞めずに休んで、手当と給付をゲット!
第4章【給料アップ編】ブラック企業でも可能! 労働法で年収を増やす方法
第5章【「辞めろ!」と言われたとき編】逆境をチャンスに変えるテクニック
第6章【転職・副業編】損をしない辞め方&働き方!
おわりに よりよい社会を作るツール
前著に第6章の転職・副業編が付け加わっているのは今風ですが、私としてはむしろ「辞めろと言われたとき編」に対になる形で「辞めさせないぞと言われたとき編」というのが必要じゃないかと思いました。
第6章の始めのところに、円満退社なんてする必要はない、という形で、民法627条の話がちらりと出てくるのですが、前著が出てから世間で問題になってきたのは、辞めさせてやらない型のトラブルなので、今出すのであれば、そこをもっと突っ込んだ方が良かったんではないかと思ったわけです。
« メンバーシップ型採用と差別 | トップページ | 「文系大学教育は仕事の役に立つのか」という問いに意味があるのか? »
« メンバーシップ型採用と差別 | トップページ | 「文系大学教育は仕事の役に立つのか」という問いに意味があるのか? »
コメント