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2018年6月15日 (金)

骨太方針で外国人技能労働者受入れ決定

本日いわゆる骨太方針が閣議決定されたようです。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/0615/shiryo_02.pdf

すでに経済財政諮問会議に案が示されていたので、そうなるとわかっていましたが、改めて、「移民じゃない」という「呪文」を唱えながら、技能実習5年、その後の新在留資格で5年、合計10年もの長期間日本で労働者として就労しながらなおかつ「移民じゃない」外国人労働者と言い続けるのか、と思うと、海外でコミュニケートする人々がどういう言い方をするんだろうか、イミグレーションじゃないでは通用するはずもないし、まあ、国際社会で一般的に言われるイミグレーションではあるけれども、日本語の「イミン」じゃないというのでしょうか。

という入り口論をとりあえず横において中身を見ると、ちょっと気になったのがこの項目です。

④ 有為な外国人材の確保のための方策

有為な外国人材に我が国で活動してもらうため、今後、外国人材から保証金を徴収す るなどの悪質な紹介業者等の介在を防止するための方策を講じるとともに、国外におい て有為な外国人材の送り出しを確保するため、受入れ制度の周知や広報、外国における 日本語教育の充実、必要に応じ政府レベルでの申入れ等を実施するものとする

この「悪質な紹介業者等の介在を防止するための方策」って、具体的にどういうことを想定しているんでしょうか。本気でやろうとすると、登録制にして、悪質なことをやったのは登録取消というくらいにしないと、なかなか聞かないでしょうし。

も一つ、

また、入国・在留審査に当たり、他の就労目的の在留資格と同様、日本人との同 等以上の報酬の確保等を確認する。

てのも、どうやって実効性を担保するんだろう、と。

そのほか、労働政策にかかわりのある記述をいくつか拾うと、「高齢者雇用の促進」で、

こうした認識に基づき、65 歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けて環境整備を進 める。その際、高齢者は健康面や意欲、能力などの面で個人差が存在するという高齢 者雇用の多様性を踏まえ、一律の処遇でなく、成果を重視する評価・報酬体系を構築 する。このため、高齢者に係る賃金制度や能力評価制度の構築に取り組む企業に対し、 その整備費用を補助する。

てのがさり気に入っています。これは先日人生100年なんたら会議の提言の文言と同じですが、いやしかし、60歳定年まで年功制をやっておいて、そのあと一律じゃなく成果主義だといわれても、年齢差別にしかならないんじゃないかと。つまり、これはもうそろそろ60歳定年を前提に継続雇用路線で先に行ける話なのかを考えるべき時期なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

たしか、先日ご紹介されていた経済財政諮問会議6月5日資料(ちなみにこの会議の発言記録も興味深いものでした。人材がもはや獲得競争であるという危機感や、外国人労働者の受け入れに際してsdgs=国連の定める持続可能な開発目標が大切だという?な意見もありました)には、法務省が認可した機関が、受け入れやらサポートやらを行い、入管がチェックを行うと記載がありました。一見すると労働行政も入管が?と思いましたが、連携するという意味かと。総じて法務省の入管が取りまとめのような印象を受けました。
個人的には受け入れ要件が業種毎に異なるようになりそうで、その場合の転職の自由などはどうなるのかな?というところが気になります。実習制度のように会社を変えることが不可能ではないと思いますが。。

投稿: 高橋良平 | 2018年6月16日 (土) 06時05分

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