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本日HRイブニングセッション

かっこよく大向こう受けを狙ってうかつに攻めに行って反撃されて全部失ってしまうリスクをあえて冒すことなく、これ以上点を取られず、これ以上反則をとられないようにうまく1点差で負けるために、ぐるぐるパス回しを続けるという、まあ確かに純粋なスポーツマンシップからすれば「この卑怯者め!!!」と、責任を追及される危険性のない無責任な外野からは罵倒されるかもしれないけれども、それは甘受してとるべきモノを、それだけをしっかり取りに行くというリアリズムに徹した姿は、少なくともスポーツの世界では賞賛されているようです。

そして、スポーツの世界よりは遥かにリアルなはずの世界で、マックス・ウェーバーではないけれども、堅い木の板にぎりぎりと穴を開けるような辛抱強い作業をやっているはずの政治の世界では、なぜか全く逆に、あえて匹夫の勇の愚を犯さなかった者が、責任を追求される社会的立場にない気楽な人々によって非難の集中砲火を浴びているようで、いやいやなんともはや。

という時事ネタはともかく、既にご案内のように、本日夕刻、労務行政研究所のHRイブニングセッションで若干の話題を提供し、出席の皆様方といろいろ突っ込んだ議論ができればと思います。

https://www.kokuchpro.com/event/e1fe0b0a776447d69f832fb651c0fd3f/

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6月29日(金)の開催セッションでは、IoT、AIの技術革新によって加速する“第4次産業革命”の時代において浮かび上がる、人事・雇用分野の新たな課題と今後について、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT) 労働政策研究所長の濱口桂一郎氏にお話いただきます。今後の働き方がどのように変わり、その際どんな課題が生じ得るのかを、欧米の事例を交え解説いただく、注目のセッションです!

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コメント

エントリ(も、当日ですから不自然ですが?)のリードは、主が直近エントリコメント者へのSNS版主権者方法論を使われたようにもに感じますが・・・そんなケチな考えではないでしょうから、感じた私がケチであろうと(笑)。

投稿: kohchan | 2018年6月29日 (金) 18時28分

>それは甘受してとるべきモノを、それだけをしっかり取りに行くというリアリズムに徹した姿は、少なくともスポーツの世界では賞賛されているようです。

この場合はリアリズムに徹しても徹しなくても(冒険しても)とるべきモノは変わらないという事もあるのではないでしょうか?
これが例えば、(冒険して)この試合を引き分ければ1位通過になって決勝リーグで弱い相手と当たれた というのであれば、評価は変わったかもしれません。


>堅い木の板にぎりぎりと穴を開けるような辛抱強い作業をやっているはずの政治の世界では、なぜか全く逆に、あえて匹夫の勇の愚を犯さなかった者が、責任を追求される社会的立場にない気楽な人々によって非難の集中砲火を浴びているようで、いやいやなんともはやと思います。

堅い木の板にぎりぎりと穴を開けるような辛抱強い作業をやっているはずの政治の世界では、あえて匹夫の勇の愚(法案反対)を犯して、とるべきモノ(超過勤務時間規定)を、それだけをしっかり取りに行くというリアリズムを超えて、それ以上のもの(裁量労働制の適用拡大の削除)を取った者が賞賛されないのは、いやいやなんともはやと思います。

投稿: Alberich | 2018年6月29日 (金) 20時51分

>責任を追求される社会的立場にない気楽な人々によって非難の集中砲火を浴びている

hamachan先生は
 (A)責任を追求される社会的立場にない
 (B)気楽である
という人々が非難するのは良くない とお考えのようですが、
非難できるのは
 (A')責任を追求される社会的立場にある
 (B')気楽でない
という条件を満たす人である というお考えなのでしょうか?
そうであれば次の2点がよく分かりません。

(1)責任を追求される社会的立場とは
 (A')の”責任を追求される社会的立場にある”というのはどのような方なのでしょうか?(国会議員?関係省の役人?)

(2)(A')と(B')の関係は
 非難できるのは(A')と(B')を両方満たす人でしょうか?それともどちらか一方を満たせば良いのでしょうか?
例えば過労死された方の御遺族は、責任を追求される社会的立場にある ではないので(A')には該当しませんが、気楽な気持ちではないと思うので(B')には該当すると思います。このような方は非難できるとお考えでしょうか?

投稿: Alberich | 2018年6月29日 (金) 21時57分

そもそも、過労死した人の圧倒的大部分は、現に異次元の労働時間(無)規制の下にある一般労働者なのであって、高プロばかりをフレームアップすること自体が、きわめて意図的な歪んだ議論であるという認識が私の基本にあります。そのことは今まで10年以上私が書いたりしゃべってきたことを読めばよくお分かりのはずですが、なかなか通じていないように見えるのは私の不徳の致すところなのでしょうね。

しょせん、「いわゆる生活残業」も含む、経営者側から見て合理的でない残業代の是正が目的のエグゼンプションを、あたかも労働者のためであるかのようなウソの議論でくるんで繰り返し提出してきた政府に対しても、私は全然同情するところはありませんが、それにしても、上限規制さえ入れればそれなりに合理的な制度である高プロをあたかもそれのみが長時間労働を許してしまう唯一の極悪非道であるかのようなインチキ極まるフレームアップをするような人々の道徳性を、私はあまり信用していないということは、これも繰り返し述べてきたところです。

それだけです。

投稿: hamachan | 2018年6月29日 (金) 23時39分

hamachan殿


>それにしても、上限規制さえ入れればそれなりに合理的な制度である高プロを

仰るように労働時間のきちんとした規制が伴えば、高プロもそれほど強く批判される制度だとは思いません。基本給が年収1000万円以上の人には残業代を払わないというだけの制度であれば、過労死された方の御遺族もわざわざ反対の会見を行わなかったと思います。


>あたかもそれのみが長時間労働を許してしまう唯一の極悪非道
であるかのようなインチキ極まるフレームアップをするような

長時間労働を許さないきちんとした規制が伴えば、高プロはそれほど強く批判される制度ではないと思いますが、今回の法律では高プロには長時間労働を許さないきちんとした規制が伴っていないと私は思います。一方で高プロ以外の労働者には今回の法律で長時間労働を許さない規制が設けられました。つまり今回の法律以降は
    高プロのみが長時間労働を許してしまう唯一の規定
であるとはいえると思います。

投稿: Alberich | 2018年6月30日 (土) 23時26分

>つまり今回の法律以降は
    高プロのみが長時間労働を許してしまう唯一の規定
であるとはいえると思います。

その「今回の法律」がまだ成立もしていない段階で、

すなわち、過労死する「異次元の危険」という点では、一般労働者もまったく同じである状態において、

あたかもすでに一般労働者には立派な労働時間規制があって、過労死する危険性などまったくないのに、新たに設けられる高プロとやら「だけ」が過労死する危険なものであるかのようなプロパガンダをまき散らし、

その、過労死する危険のもとであるからといって高プロをつぶすために、実はそれと全く同じ危険にさらされている一般労働者のための時間外規制を含む働き方改革推進法案を全部廃案にせよという政治的主張を発し続けた人々の、

そういう人々の非道徳性を、私は言っています。

現実に過労死の現実的危険性にさらされている一般労働者への時間外労働の上限規制(それはなお不十分なものであるとはいえ)を弊履のごとく吐き捨ててでも、

その今現在一般労働者の危険性と同様の(いや、正確に言えば、上限規制がない点では同じですが、一般労働者にはない休日規制がある点だけはやや危険性が少ないとすらいえる)高プロだけを、残業代がなくなるから潰したいという本音をひそかに隠して、それだけが危険であるかのようなプロパガンダを平然とやってのけられる人々の、

そういう人々の非倫理性に我慢がならないのです。

少なくとも、今回の一連の動きの中で、一般労働者への時間外の上限規制があるから法案は成立させなければいけないという、極めてまっとうな意見を言う人に対して、何とかの手先みたいに悪罵を投げ続けた人々は、今現在の労働時間(無)規制」の悲惨な実態を、あたかも今現在素晴らしい労働時間規制があって一般労働者はみなそれに守られておるかのごときプロパガンダを繰り返していました。

そういう連中は全部インチキ野郎だと思っています。

毎年何百人も出る過労死労働者の圧倒的大部分は、そのご立派な労働時間規制とやらに守られているはずの、一般労働者です。

だから私は、わざわざ北海道まで行って、過労死防止学会の席上で

「ボーッと生きてんじゃねえよ!!!」

と咆哮してきたのですが、鈍感な人々にはまったく通じていなかったようですね。


投稿: hamachan | 2018年7月 1日 (日) 00時20分

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