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2018年5月14日 (月)

海老原嗣生『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』

2977海老原嗣生さんより『「AIで仕事がなくなる」論のウソ この先15年の現実的な雇用シフト』(イースト・プレス)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2977

AIで人の仕事が消滅する…・…。
研究者によって「20年以内に49%の仕事が消える」との予測が出て以来、
「AIで仕事がなくなる」という論説が巷間に溢れだした。AIで仕事から解放されるという楽観視、AIで職にあぶれた貧困者が続出するという悲観視。いずれにせよ、不確実な未来予想をもとにした、煽情的な論が多い。
実際のところ、近い将来の雇用はどうなっていくのか? AIは救世主か?亡国者か?雇用のカリスマがひもとく「足元の未来予想図」。井上智洋准教授をはじめ、専門家や各職種のスペシャリストとの対談を収録

いやちょっと待って。これって、つい数ヶ月前に出た『HRmics』28号のAI特集の再利用じゃないですか?

ぱらぱらとめくると、確かに読んだ記憶のある文章が。ただ、そうじゃないところもあり、確認すると、結構文章が追加されたりしています。その意味では『Hrmics』の増補版ですね。

総論のところで山本勲さんが登場し、実務面の検証で、リクルート人事部の二人とAIBI論者の井上智洋さんが登場するのも同じです。

雑誌の時もそうですが、今回の本の最大のメッセージは、実はタイトルの「AIで仕事がなくなる」は当面嘘だけれども、それよりむしろ重要なのは、「すき間労働社会」になってしまうんだぞ、ということでしょう。

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コメント

いつもどうもありがとうございます。
HRmics特集からのスピンアウト出版は多々ごさきいましたが、その編集裏話的なことを。
特集は通常23ページ、拡大版でも27ページのため、表紙や扉などを除くと文字量は3万字ていどに留まります。仕込みや取材で仕入れたネタはとても書ききれず、そこで単行本にさせていただき上梓しております。
単行本の文字量は7〜10万字。これくらいあると言いたいことも自由に言えるのですが、ものによっては材料不足であくせくもいたします(笑)。
今回は十分材料がございました。

どうしても群盲が象を撫でている状態になりがちなAI噺ですが、海老原さんの切り口はいいところを突いていると思います。

いいところといえば、枝葉末節のわけわかめ状態になっている今こそ海老原さんの畢生の名著『いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる』を大増刷すべきだと思うんですけど、PHP新書の皆さんはそれが分かっているのでしょうか。

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