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2018年3月16日 (金)

『情報労連REPORT』3月号

1803_cover


『情報労連REPORT』3月号が届きました。特集は「労働組合って何するところ?何をしている?」です。

http://ictj-report.joho.or.jp/1803/

情報労連の柴田書記長の「「労働組合」って何で必要なんですか?情報労連書記長が答えます」から始まって、KDDI労組や全統一の生活クラブ生協ユニオン支部の紹介もありますが、

ここではやはり金子良事さんの「連帯の気持ちを表現することから「ストライキのある風景」が戻ってくる」を。

http://ictj-report.joho.or.jp/1803/sp07.html

1803_sp07_main


・・・ただまず何よりも大事なことは闘っている労働者への支援の気持ちを表現することです。組織が先にあるのではありません。あくまでも労働者同士の連帯が先にあるのです。

古い労働組合の史料を整理していると、激励文に出合うことがあります。その文言は形式的な資本主義打倒というものもありますが、党派的な立場を超えて、闘う労働者を支援する気持ちにあふれています。例えば、仲間と昼ご飯を食べながら今闘っているストライキに共感する話題になったら、ネット署名を展開するのも当世風でいいですが、その場にいる仲間で声を掛け合って連名で、古風にその気持ちをつづって当該組合に激励の手紙を書くのも良いかもしれません。

春闘にしても、ここ数年は賃上げ要求の流れが生まれてきましたが、当初は要求すること自体に二の足を踏む組合も多く、要求のやり方がわからずに労政事務所に駆け込むところさえもありました。私が想像していたよりも事態は深刻でしたが、そこで多くの運動家は絶望しなかった。やがて、運動家たちの努力の結果、流れは変わり、今や要求すること自体に疑問を持つことは少なくなりました。それは当たり前かもしれませんが、大きな一歩、成果です。

ストライキにも同じことが起こるかもしれません。派遣村やその後の東日本大震災の後の反原発デモを経験した後、近年では、ストライキのニュースがネット上で取り上げられるようになり、ストへのまなざしも少しずつ変わりつつあるのではないかと感じています。「ストライキのある風景」が違和感のない形で戻ってきているかもしれません。あとはどうするかです。

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