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2018年3月24日 (土)

水町勇一郎『労働法 第7版』

L24309 水町勇一郎さんの定番教科書『労働法 第7版』(有斐閣)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641243095

労働法の背景にある歴史や社会の基盤を踏まえて労働法の理論と動態を明快に描出。多数の事例を通じた解説,裁判例の詳細な紹介・分析や理論的考察で,初学者から実務家,研究者まで,幅広いニーズに応える。働き方改革関連法案の内容も反映,益々充実の最新第7版。

水町さんも2年ごとの改訂というルールをきちんと守っているので、早くも第7版です。

水町教科書の特徴は、労働法を超えた社会学的な基礎理論のところが充実している一方、法解釈学の教科書としては穏当な記述にとどめ、あまり自説を強く打ち出しているわけではない(とはいえ、いくつか「私見」と断った記述もありますが)点でしょう。

前回(第6版)では「正規・非正規労働者間の処遇格差の公序違反性(私見)」を紹介しましたが、今回はちょっと趣向を変えて、某大学法学部M教授の所業を描いた「事例60」を紹介しておきましょう。

多数の助手・大学院生を抱える法学部M教授は、司法試験予備校や公務員試験予備校からの依頼を受けて、助手・大学院生を予備校に派遣し労働法の授業の行使をさせている。派遣を受けた予備校はM教授に対し1コマ5万円の報酬を支給しており、M教授はそのうち3万円を講師をした助手・大学院生に講師料として支払っている。差額の2万円は、紹介料としてM教授がプールしており、そこから助手・大学院生たちに食事をおごってあげたりしているが、「労働条件実態調査」という名目で八重洲のクラブに行くお金に回したりもしている。M教授のこのような行動に何か問題はあるか?

わはは、これってほとんど、明治期の親方職工や労務請負業者とおなじですな。

つか「労働条件実態調査」という名目で八重洲のクラブって何?なんの「実態」だって?

 

 

 

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