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名古道功『ドイツ労働法の変容』

07629 名古道功さんより大著『ドイツ労働法の変容』(日本評論社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7629.html

日本労働法制に影響を与えてきたドイツ労働法制が戦後、ドイツ社会モデルを基軸としながら、どのように変容しているのかをいくつかの観点から考察する。

目次は下記のとおりですが、第1章と第3章は集団的労使関係にかかわる領域で、JILPTでは山本陽大さんが研究しています。第2章はシュレーダー時代のハルツ改革にかかわる領域です。どちらも、21世紀の労働法改革の方向性を示すものとして注目されてきました。

序章
第1章 横断的労働協約の変容
 第1節 大量失業・グローバリゼーションとドイツ横断的労働協約の「危機」
 第2節 2000年以降の横断的労働協約をめぐる変化
 第3節 ドイツにおける最低生活保障システムの変化——労働協約の機能変化と関連して
第2章 労働市場法改革の動向
 第1節 ドイツ労働市場改革立法の動向と伝統的規制システムの変容
 第2節 ドイツの求職者支援制度
 第3節 ハルツ改革10年の推移と評価
第3章 集団的労働立法・理論の変容
 第1節 1990年以降の労使関係の変化
 第2節 ドイツ集団的労働法理論の変容
 第3節 最近の労働協約立法をめぐる動向
第4章 EU労働法とドイツ労働法
 第1節 EU労働法のドイツ労働法への影響
 第2節 欧州司法裁判所判例の影響
第5章 総括

なんですが、本書の中では比較的地味な第4章が、私にとっては個人的な関心領域とも重なり、興味深く読めました。

とくに、年齢差別禁止にかかわるEU指令がドイツの有期法制や公務員賃金に影響を与えたりしている判例の紹介は、あまりほかの研究者が注目していない分野だけに、にやにやしました。

ただあえて一点だけいうと、このマンゴルド事件ていうのは、そもそも紛争自体がでっちあげの疑いのある事案だったんですね。

 

 

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