宮前忠夫『企業別組合研究のための文献集』
宮前忠夫さんより、『企業別組合研究のための文献集 別冊『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』』(本の泉社)をお送りいただきました。
http://honnoizumi.co.jp/single/1209/
今年4月に『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』をお送りいただき、その時にやや厳しい批判をさせていただいたことがありますが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-732d.html
今回の本はその別冊ということで、160頁以上のほとんどすべてが資料一覧になっています。分類もされずにただ著者のABC順に並んでいて、さてどういう風に使うべきか、ちょっと悩むところです。
本書に収録するのは、宮前忠夫が、『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』の執筆のために収集し、参照した日本語および外国語の文献です。
収集の対象としたのは、「企業別組合」あるいは「会社組合」の、歴史、実態、理論などに直接に関係する文献が中心ですが、それらと密接に関連する労働者組合組織(論)に関する文献をも採り入れています。邦訳文献・資料の原典についても、原典不明のごく少数のものを除き、すべてについて原典文献あるいはそのコピーを収集し、併記しました。
これを見ると、わたくしの書いた本や論文もいくつか参照されているようで、だとすると、どうして上記リンク先エントリで批判したような歴史観になるのかな?という疑問も湧きます。
再説はしませんが、そのエントリではかなり細かく論じており、かつ何人かの方にコメントをしていただいておりますので、関心のある方は是非覗いてみてください。
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