『ビジネス・レーバー・トレンド』1/2月号の座談会
JILPTの『ビジネス・レーバー・トレンド』2018年1/2月号が刊行されました。
http://www.jil.go.jp/kokunai/blt/index.html
特集は「2018年 労働経済の課題と展望」ですが、巻頭の座談会が既に予告しているとおり、「日本的雇用システムの変容と今後の課題」です。
巻頭特別企画 座談会「日本的雇用システムの変容と今後の課題」
――JILPT第3期プロジェクト研究シリーズNo.4「日本的雇用システムのゆくえ」の成果を踏まえて
(出席者)濱口 桂一郎 労働政策研究所所長、池田 心豪 主任研究員、高橋 康二 副主任研究員
(司会)荻野 登 労働政策研究所副所長
座談会の出席者である私がいうのもなんですが、なかなか面白い座談会になっていると思います。あらかじめ用意したというよりも、話の拍子で飛び出してきた言葉が結構キーワードぽくなっていたりして。たとえば、池田さんが口走った「男性の没落」と「女性の登用」とか、私が漏らした「濃い長期雇用」と「薄い長期雇用」とか。
例によって有識者からの提言というコーナーはこういうラインナップですが、
「世代の労働経済学」から現在の労働市場を見る 太田 聰一 慶應義塾大学経済学部教授
働き方改革の必要性と効果 山本 勲 慶應義塾大学商学部教授
呼称から契約へ:多様化する労働市場 玄田 有史 東京大学社会科学研究所教授
地域雇用政策の課題 阿部 正浩 中央大学経済学部教授
二重のジェンダー化と政策のパラドクス 苅谷 剛彦 オックスフォード大学教授
この中では、最後の苅谷さんのエッセイが、1979年に自民党が出した『日本型福祉社会』がその後の日本社会の行方に大きく影響したという論を展開していて、非常に興味深いものになっています。
« hamachanブログ2017年ランキング発表 | トップページ | 『日本労働研究雑誌』1月号 »
コメント