労働に目覚めた元赤軍派議長
元赤軍派議長の塩見孝也氏が亡くなったというニュースが流れていて、
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171115/k10011224341000.html
元赤軍派議長で、昭和45年のよど号ハイジャック事件の首謀者として実刑判決を受けた塩見孝也さんが14日夜、心不全のため都内の病院で亡くなりました。76歳でした。
本ブログでかつて取り上げたある記事を思い出しました。
それは、産経新聞のやや揶揄的な記事をとりあげたものですが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-d14f.html (赤軍派議長@シルバー人材センター)
「この年になって、ようやく労働の意義を実感している。39歳のひとり息子も『親父がまともな仕事をするのは初めてだ』と喜んでいます」
うーむ、左翼運動に半世紀をつぎ込んで、今になって「ようやく労働の意義を実感」ですかね。いままでは地に足のついていない革命運動だった、と。
>塩見さんは「要するに、僕のこれまでの生涯は、民衆に奉仕するというより、民衆に寄生してきたのです。奉仕されるばかりで、自前の職業的労働すらしてこなかった。これは情けないことで、よく生きてこられたなとも思う。だからこそ、自己労働を幾ばくかでもやり、本物の革命家になりたいと思うわけです」。
今頃そういうことを言われても・・・。
労働の意義を実感したのがシルバー人材センターだった、というのが、いろんな意味で面白かったので・・・。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-9191.html (塩見孝也『革命バカ一代 駐車場日記』)
・・・しかし人生の大部分を革命運動に打ち込んできた塩見さんが70代になって人生ではじめて取り組んだのが「労働運動」であったというのは、いろいろとものを考えさせます。
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