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2017年10月 7日 (土)

AIによる人事評価や被解雇者選定

Rougaku 来週末の10月15日、小樽商科大学で第134回日本労働法学会が開かれますが、

http://www.rougaku.jp/contents-taikai/134taikai.html

大シンポジウムの統一テーマは「雇用社会の変容と労働契約終了の法理」で、その当日レジュメが会員専用ページにアップされました。

司会:中窪 裕也(一橋大学)

司会・趣旨説明:野田 進(九州大学名誉教授)

報告:

(1) 野田 進(九州大学名誉教授)

「雇用社会の変容と労働契約終了の法理~~3つの視角」

(2) 山下 昇(九州大学) 

「雇用終了のルールの明確化とその紛争解決制度の課題」

(3) 龔 敏(久留米大学)

「労働者の適性評価と雇用終了法理」

(4) 柳澤 武(名城大学)

「雇用終了における人選基準法理」

(5) 所 浩代(福岡大学)

「雇用終了過程における説明・協議義務」

(6) 川口 美貴(関西大学)

「労働契約終了と合意」

解雇やその他の雇用終了というのは労働法のペットテーマで、これまでも何回も取り上げらて来ていますが、今回のレジュメをざっと見たら、AI(人工知能)による人事評価とか、それによる被解雇者の選定というようなトピックがいくつかのレジュメに出てきて、そうか、そっちの問題もあるのだなあ、と改めて認識しました。

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コメント

「労働契約終了の法理」…。外資系のHR実務上ではexit management と呼ばれるこの領域、法理論上でも人事実務上でも難易度の高い興味深い分野かと思われます。東京近郊ならぜひ傍聴したいなぁとHPを見ると、さりげに「小樽商科大」とあるではないですか…。以下、全くの余談/昔話です。

敬愛する私の恩師、情熱家の故阿部謹也氏が若き歴史研究者時代に過ごしたのがここ樽商です〜寒い日本海に面した小樽の忘れがたい魅力ある街の昔話を小平ゼミで学生時代によく聞かされましたね。晩年、西洋中世史から現代日本社会に目を転じた阿部先生のライフワークが「世間とは何か」だったのは周知の事実ですが、やはり知の巨人らしくとてつもない大きなテーマ、世間、すなわち日本人の思考特性または空気そのものと格闘せんとした最晩年の孤高なそのお姿にはいささか近より難いものがありました。振り返ると、世紀をまたぐ頃世界は新たな時代を迎えたものの、なかなか変わらない学会や教授、会社や個々人、そうした日本人の集団的思考様式全般に対して大きなフラストレーションを感じていたのではないかと想像します。(今にして思えば、やはり「世間」いう枠組みが社会構造を分析する概念装置としては抽象的すぎたのでしょうか…)

それはさておき、来週の樽商での日本労働学会シンポジウムの実りある成功を祈念しています。AIやビッグデータやモバイルアプリなどのテクノロジーが人事労働法分野(非典型就労含む)に与える影響の考察の議論も期待したいですね。

JILPT濱口様、
本ブログや著書をいつも拝見しております。AIと人事導入に関しては問題意識を高くし考察を続けております。わたくしのブログにもTED配信を参考資料として紹介し問題意識を明示しております。URLを添付。では、引き続きのご掲載を楽しみにしております。

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