工藤眞由美さん@阪大の拙著評
大阪大学生協の「<教員>10月のおすすめ本」というコーナーに、拙著『働く女子の運命』が取り上げられていました。
http://www.osaka-univ.coop/event/book/review/201710/professor/professor.html
取り上げていただいたのは、大阪大学の理事・副学長の工藤眞由美さんで、5冊のうちの一冊です。その5冊というのは、原田マハ『楽園のカンヴァス』、須賀敦子『遠い朝の本たち』 、石牟礼道子『苦海浄土』、拙著、そして高橋源一郎『読んじゃいなよ!』 でした。こういう名著と並べて取り上げていただいたことに感謝します。
どういうコメントをされているかというと:
唐突ですが、「マミートラック」という言葉を知っていますか?バリバリ働いていた女性が出産・育児休業を経て責任の軽い仕事に変わり、キャリアアップの道から外れてしまう現象のことを言います。子育て期の忙しい女性に配慮した結果であるものの、新たな仕事のチャンスを掴むことができず、仕事への意欲そのものを削がれてしまうのも事実。働きたいと思ったが、こんな働き方ではなかった、と立ちすくんでいるのが女性の現実でしょう。日本では、職場における女性の地位は低迷したままです。なぜ、こんなにも働きにくいのでしょうか?これは女性だけの問題?女性の働き方の歴史的変遷を辿りながら、現在の状況が俯瞰できる本です。
タイトルの「運命」という言葉に違和感を感じるかもしれません。著者は、それほど働き方を変えるのは難しいことなのだ、というメッセージを込めたそうです。タイトルだけで敬遠せず、女性のみならず男性にも読んでほしい本です。
ありがとうございます。
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