『Lifist』02号にインタビュー「サラリーマンはどこから来て、どこへ行くのか」
ミニコミ誌『Lifist』02号に、インタビュー「サラリーマンはどこから来て、どこへ行くのか」が掲載されました。
サラリーマンはどこから来て、どこへ行くのか/濱口桂一郎さん(労働研究者)
なお、Lifist編集室のfacebookに、このインタビューについての感想が載っています。
https://www.facebook.com/Lifist/
【日本の雇用と濱口桂一郎さん】
『Lifist』第2号では、日本の雇用問題について濱口桂一郎さんにインタビューしています。
日本では、「新卒一括採用」で企業に就職し、そのまま定年まで安定的に勤め上げるという雇用スタイルが長らく一般的でしたが、これは世界的にはとても珍しい雇用システムだそうです。しかし、その安定的なシステムが崩れてきて、サラリーマンはつらくなってくる…、さあどうしたらよいのでしょう??というのがインタビューの趣旨でした。
しかし、お話をしていて理解したのは、問題になっている一部の事象を取り上げて「こうすればいい」とか「これはいけない」と短絡的に判断するものではない、ということでした。
例えば、長時間労働や非正規化は問題ですが、その背景にある事象を含めて見ていかなくてはならない。単純にそれは悪だと断裁するだけでは、その本質が見えないし問題は解決しないのです。
社会は、長い目で広い視野を持って見ないとわからないことがあまりにも多い。
濱口さんは、労働に全く詳しくない私のとんちんかんな質問にも、諦めることなく直球ストレートで答えてくださいました。
雇用問題は人の人生を大きく左右することが多いので、世論も感情的になったり偏ったりしがちですが、濱口さんは「感情論で議論はしたくない」というスタンスです。
議論をするなら本質に迫って、現実の労働社会を少しでもよく変えていきたい、という思いがあるように思います。
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