『POSSE』36号
『POSSE』36号をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.npoposse.jp/magazine/no36.html
表紙からわかるように、特集は「ソーハラ」です。
スマートフォンやSNSなどのテクノロジーが発展してきたことによって、「ソーシャル・ハラスメント」が生じてきている。
テクノロジーやSNSの発展で、労働が楽になるのではなく、むしろ生活領域が侵食され、労働が強化されていく。
本特集では、こうした問題に焦点を当てた。
SNSを通じて、どのようなハラスメントがおこなわれているのか。
労働相談からみえてくる「ソーハラ」の実態、ヨーロッパにおける規制の状況、専門家による社会的要因の分析など、多角的にアプローチをおこなった。
SNS全盛時代、私たちの労働と生活はどうあるべきなのだろうか。
ただそれだけじゃなく、第二特集として「教員と労働問題」、特別企画として「医療労働問題と組合運動」とてんこもりなので、たぶん当初予定したよりもページ数が増えてしまったようです。背表紙を見ると、背表紙用の細い短冊部分よりも3ミリほど増えていますね。
ここで「ソーハラ」として取り出されている問題って、むしろヨーロッパでは「いつでもどこでも労働」問題に近くて、そこんところが、今までもある意味で「いつでもどこでも正社員」だった日本と微妙に話がずれてくるところでもあるんですね。
佐藤仁さんのインタビュー「ヨーロッパに「ソーハラ」はあるのか?」が、その辺の消息を伝えているように思います。
◆第一特集「ソーシャル・ハラスメント」
15分でわかるソーシャル・ハラスメント
本誌編集部
これからの「ソーハラ」航海術
津田大介(ジャーナリスト)
本当にあった「ソーハラ」の話
本誌編集部
ヨーロッパに「ソーハラ」はあるのか?
佐藤仁(情報通信総合研究所ICT基盤研究部副主任研究員)
「ソーハラ」を生み出すのはSNSか、社会か
久保明教(一橋大学准教授)
ICTが労働者の利器になるとき
坂本有芳(鳴門教育大学准教授)
ルポ
「自由な働き方」の裏の「ソーハラ」
本誌編集部
今日的課題という点では、第二特集の「教員と労働問題」が重要ですが、
◆第二特集「教員と労働問題」
部活動の総量規制を通じた「生涯学習としての部活動」を
内田良(名古屋大学准教授)
ルポ
教員の労働運動最前線!
本誌編集部
「非労働時間」としてではない「生活時間」の発想を
杉山豊治(連合総合生活開発研究所主任研究員)
外部委託で部活動改革が動き出した……?
中澤篤史(早稲田大学准教授)
これも結局、教師のジョブというのが無限定で、諸外国では地域のスポーツクラブの仕事が日本ではみんな教師の仕事になってくるというところに根っこがあるので、なかなかむずかしい。
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↓怖いですね。
>やや日刊カルト新聞: ブラック企業対策NPO「POSSE」はブラックな左翼セクトだった
http://dailycult.blogspot.jp/2016/10/npoposse.html
>" #POSSE からは抗議メールも来ないしプロバイダへの削除要求が来ているという連絡もありません。"
https://twitter.com/daily_cult/status/785629556744925184
中村勝己氏(中央大学講師)
https://www.facebook.com/katsumi.nakamura3/posts/987243994736680
左翼だから悪いのでもセクトだから悪いのでもありません。簡単な話です。
「悪いセクトだから悪い」のです。今回の藤倉さんの記事は、これでも随分抑制された書き方をしていると私は感じております。
私は、教員としてこれまでにも POSSE を退会して深く傷ついた若者を複数知っています。
記事にも書かれている通り、「業績」をあげられないメンバーは激しく罵倒され、
カンパと称する上納金を払わされ、結局は退会するように仕向けられるようです。
POSSE の前身である京大政経研は(京大生などほとんどいなかったのですが)、
70 年代には内ゲバで対立グループのリーダーにリンチを加えています。
私は、リンチされた本人から話を聞いております。80 年代には、京大で中核派と内ゲバをやっています(返り討ちにあったようですが)。
その際には、別動隊として革マルを京大学内に引き入れた、という情報もあります。
これは、80 年代に京大でノンセクト系の学生運動に関わった人物から直接聞いた話です。
90 年代の都立大学再編の際の「悪行」は、ネットで詳しくさらされております(私が直接見聞したものではありませんが)。
これ以外にも、中央大学、明治大学の学生運動潰しに加担、というよりも主導しています。
基本的にこの集団は、内ゲバ(それもかなり謀略的な)しかやってこなかったのです。
ゼロ年代に入ってからのNPO路線は、内ゲバを控えるようになったという点では、評価できます。
しかし、藤倉さんの記事を読む限り、人間を運動の「駒」としか見ない体質は変わっていないようですね。
私が出会った学生(POSSE を退会していた)は、退会前に人格そのものを否定されるような罵倒を浴びて、一時は自殺まで考えたと証言しています。
たとえ内ゲバを止めたとしても(実際にはやめていないと見なすべきです。
組織内では、明治大学、中央大学の学生運動潰しをいまだに自分達の「戦果」として誇っているそうですから)、
これは「魂の殺人」と見なすべき反社会的行為です。反体制運動と反社会的行為は、まったく別のものです。
投稿: 名無し | 2017年10月10日 (火) 13時50分