芸能人の不公正契約
NHKがこういう報道をしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011048971000.html (大手芸能事務所など不公正な契約ないか調査 公取委)
芸能人の所属事務所からの独立や移籍をめぐってトラブルになるケースが相次いでいることから、公正取引委員会が大手芸能事務所などを対象に独立や移籍を一方的に制限するなど、独占禁止法に抵触するような不公正な契約が結ばれていないかどうか、調査を始めたことが関係者への取材でわかりました。
芸能人と所属事務所の関係をめぐっては、事務所側が認めなければ独立や移籍ができなかったり、事務所を辞めた後の芸能活動を制限したりする契約を結んでいるケースがあり、専門家はこうした契約が芸能人の独立や移籍をめぐるトラブルの背景にあると指摘しています。
このため、公正取引委員会が芸能人と所属事務所の間で独占禁止法に抵触するような不公正な契約が結ばれていないかどうか、調査を始めたことが関係者への取材でわかりました。
調査の対象となるのは、大手芸能事務所や業界団体などで、芸能人の独立や移籍を一方的に制限したり、独立や移籍をした芸能人の活動を妨害したりする行為をしていないかどうか調べるということです。・・・
あれですね、SMAPとか「のん」(能年玲奈)とか清水富美加とか、最近話題が続きましたが、これ、本ブログで以前いくつか取り上げた、芸能人の労働者性の問題とも繋がっています。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-8a7f.html (ゆうこりんの労働者性)
・・・判決文には《タレントは労働者なので契約は無効であり、契約に縛られず自由に辞めることができる》といった主旨が書かれていた。
つまりタレントはOLと同様の労働者で、会社を辞めるのも移籍も自由という判決なのである。・・・
その他、芸能人、スポーツ選手、その他様々な人の労働者性についてのエントリへのリンクがここにまとまっていますので、ご参考までに
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/1765-9678.html (17歳アイドル 異性交際規約違反で65万賠償命令)
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