一青妙『わたしの台南』
一青妙『わたしの台南』(新潮社)を、いただきました。え?という人の顔が浮かぶようですが、もちろん、一青窈さんのお姉さんである著者からではありません。台湾労働部政務次長(日本でいえば、厚生労働副大臣)の郭國文さんより、お手渡しでいただきました。
http://www.shinchosha.co.jp/book/336271/
というのは、昨日、郭國文さんに日本の労働事情、労働政策の動向についてレクチャーをする機会があり、その際にいただいた本です。
郭さんは、台湾労工陣戦秘書長、全国産業総工会秘書長と、労働運動で活躍されたあと、民進党(いうまでもなく台湾の、最初からその名前だったれっきとした政党です)の政治家となり、めぐりめぐって今度は労働行政の側にやってきたというわけです。
しかし彼は同時に出身地である台南の熱心な広報宣伝役でもあり、わたしが一度台北には行ったことがあるというと、是非台南にも訪れるようにと強く進められました。で、最後の詰めがこの本というわけです。
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E9%83%AD%E5%9C%8B%E6%96%87
郭國文(1967年3月11日-),臺灣民主進步黨籍政治人物。臺南關廟人,現戶籍於臺南市永康區。曾任臺南市議會第1、2屆議員[1][2],於議員任內曾任臺南市議會民主進步黨黨團團總召集人。現任中華民國勞動部政務次長。
で、一青妙さんの本の方ですが、
今は亡き父母、そして妹・一青窈の一家四人で過ごした思い出の国を再訪し出会った、旧きよき時代の面影。地元のソウルフードから流行のスイーツまで美食の街を食べ歩き、人情深く人懐こい人々に触れ、その歴史と文化を訪ねた著者が心を込めて綴る台南への誘い。大都市・台北、高雄だけじゃない台湾のもう一つの魅力がここに!
というわけで、いろんな料理がカラー写真ではいっていて、読むととても魅力的に感じられます。是非生きているうちに訪れてみたいところです。
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本日、郭國文さんの「台湾における労働基準法の改正と今後の展望」セミナーを拝聴してきました。台湾の労働法を全く知らない私にとっても分かりやすい講義でした。日本の労基法もよくご存じだと感じましたが、濱口先生の影響だったのですね。このような有意義な活動もあるのかと感服いたしました。今後も頑張ってください。
投稿: 社労士-斉藤 | 2017年7月 4日 (火) 18時01分
いえいえ、郭さんの講演内容が素晴らしかったとすればそれはひとえに郭さんの経験に基づくもので、私のレクチャーなんぞたいしたものではありません。
それにしても、労働運動に邁進してきた方が政治家として労働行政に携わるというのは、残念ながら日本では殆ど例がありません。せっかくの民主党政権のときも・・・。
投稿: hamachan | 2017年7月 4日 (火) 19時49分