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2017年6月15日 (木)

産業別最低賃金の再活性化へ@『情報労連REPORT』2017年6月号

Dbsvo_1xcaanqnb『情報労連REPORT』2017年6月号が「最低賃金を考える」という特集を組んでいて、そこにわたくしも「産業別最低賃金の再活性化へ 経営側も巻き込む戦略とは何か?」を寄稿しております。

http://ictj-report.joho.or.jp/1706/sp02.html

地域別最低賃金の引き上げに伴って、産業別最低賃金の意義を疑問視する声が経営側を中心に高まっている。日本の産業別最低賃金の歴史を振り返るとともに、産業別最低賃金の引き上げに向けた突破口を考える。

いろいろなアイディアを並べていますが、今旬の問題で使えるのはこれではないかというのは:

・・・実は現在進行中の働き方改革の中に、突破口になり得るかも知れない細道がほの見えています。それは、同一労働同一賃金に関わって、派遣労働者についてのみ、同種業務の一般労働者の賃金水準と同等以上であることなど3要件を満たす労使協定により、派遣先との均等・均衡待遇の適用除外を認めるという実行計画の記述です。この労使協定が現在の36協定の大多数と同様の過半数代表者を想定しているとしたら大問題です。しかし読みようによっては、これは派遣業界の賃金水準は(派遣先にとらわれず)業界の労使交渉によって決めるべきものという発想の現れとも言えます。今後の立法過程にもよりますが、これは派遣業界の産別最賃を別の形で作り出す萌芽になるかも知れません。とりあえずその責任を遂行すべきは、常用型の技術者派遣を組織する労働組合でしょう。そして、それを基盤に情報処理業界の産別最賃につなげていくことも展望できるのではないでしょうか。・・・

特集に寄稿しているのは、わたしのほかに

働いても貧しいワーキングプアが増加 最低賃金のあるべき水準とは? 三山 雅子

最低賃金引き上げが労働市場に与える影響は?論争は継続中 イギリスでは好影響 佐藤 一磨

国際比較で考える日本の最低賃金 課題は「地域」「産別」の役割発揮にあり 神吉 知郁子

最低賃金の引き上げで底上げへ 連合「欧米並みの水準」めざす 須田 孝

特定最低賃金の本来の役割を取り戻し労働市場に適正な賃金相場の形成を 木住野 徹

最低賃金と公契約条例の役割は異なる 熟練労働者の下支えで品質維持・向上を 古川 景一

フリーランスと最低賃金 業務の「見える化」がカギ 中野 円佳

という、研究者、組合活動家、弁護士、ジャーナリストの方々です。全部リンク先で読めます。

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