ジェンダー・ギャップ指数111位@『労務事情』2017年6月1日号
『労務事情』2017年6月1日号に、連載「気になる数字」第3回 として「ジェンダー・ギャップ指数111位」を寄稿しました。
一昨年3月に拙著『働く女子の運命』(文春新書)を出した時、オビには「ジェンダー・ギャップ指数2015 日本101位」という大きな字が躍っていました。編集者がそうしたのは、同書の「はじめに」で同指数の順位に触れていたからでしょう。ジェンダー・ギャップ指数とは、毎年世界経済フォーラムが発表している社会進出における男女格差を表す指数です。2013年に日本が136カ国中105位になったことに危機感を抱いた政府が、『日本再興戦略改訂2014』で「2020年に指導的地位に占める女性の割合30%」を掲げたことから注目されるようになりました。同書刊行時の最新の数字は2015年に145カ国中101位とちょっと改善していたので、帯にその数字が載ったというわけです。そうすると、その後少しずつ改善してきたのかな、と思いたくなるところですが、そうは問屋は下ろしてくれないようで、昨年10月発表されたジェンダー・ギャップ指数2016では、日本は144カ国中111位とまた少し順位を下げたようです。 ・・・・・
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