時間外労働の上限をめぐるめんどくさい話@WEB労政時報
WEB労政時報に「時間外労働の上限をめぐるめんどくさい話」を寄稿しました。
https://www.rosei.jp/readers-taiken/hr/article.php?entry_no=640
去る3月13日、経団連と連合は「時間外労働の上限規制等に関する労使合意」をまとめ、安倍総理に報告したところ、安倍総理は「今回の合意では100時間を基準値とするとされていますが、是非(ぜひ)、100時間未満とする方向で検討していただきたいと先ほど両会長にお願いをし」たと報じられています(関連記事はこちら)。マスコミではこの「100時間」をめぐる問題ばかりがフレームアップされていますが、この合意をよく読むと時間外労働をめぐる複雑怪奇な問題の一片が露呈していて、労働法制のいい勉強になります。今回は、そもそも時間外労働の上限とは何なのか?――という“そもそも論”にも及ぶ、このいささかめんどくさい話を解説しておきたいと思います。
まずは、経団連と連合の合意文書です。この「基準値」は安倍総理の言葉に沿って「未満」になるのですが、それ以外のところをよく見てください。1.上限規制 ・・・
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