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2017年2月12日 (日)

東京経済大学の車内広告

山内大地さんのツイートで紹介されていましたが、こういう車内広告が貼ってあったようです。

https://twitter.com/yamauchitaiji/status/830370929637089280

日本のメンバーシップ型雇用は、職務が明確でないからクリエイティブなのだそうです。東京経済大学の車内広告

C4yr8vrvyaiilp8

ポスターの上の方の微妙な曲がり方からすると、これは地下鉄都営大江戸線でしょうか。

なんにせよ、

「職に就く」というよりも

「社に入る」のが日本です

というのは、拙著で繰り返し述べてきたことでありまして、まさにその通りでありますが、

日本は会社のメンバーになる感じで

職務が明確でないからこそクリエイティブ

というのは、いや、メンバーシップ型だの職務が不明確だの、その通りなんですが、そこから突然「クリエイティブ」といういささかいかがわしげな言葉が出てくるところが、あれ?という感じで、当惑させられます。

別に、ジョブ型だからクリエイティブになるわけでもなければ、メンバーシップ型だからクリエイティブになるわけではありません。

それぞれに社会の様々な人々にとって損得勘定があるという程度の醒めた認識がまずは必要でしょう。

まあこれがある種の売り込み話法にはよくちりばめられる台詞であることはよく承知していますが、こういう使い方をされると、「クリエイティブ」という言葉が出てくるまでのそれ自体としては正しい認識をそのまま表した部分までいささかいかがわしげに見えてしまいかねない気がして、いささか複雑な心境です。

(参考)

http://www.chuko.co.jp/laclef/2013/08/150465.html

Chuko 若者と労働

「入社」の仕組みから解きほぐす

新卒一括採用方式、人間力だのみの就活、ブラック企業、限定正社員、非正規雇用……様々な議論の中でもみくちゃになる若者の労働問題。日本型雇用システムの特殊性とは? そして、現在発生している軋みの根本原因はどこにあるのか? 日本型雇用の状況だけでなく、欧米の成功例・失敗例を織り交ぜて検証する。労働政策に造詣の深い論客が雇用の「入口」に焦点を当てた決定版。感情論を捨て、ここから議論を始めよう。

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