土田道夫『労働契約法 第2版』
土田道夫さんの大著『労働契約法 第2版』(有斐閣)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641144866?top_bookshelfspine
労働契約という視点から労働法に切り込み,労働契約をめぐる法全般を理論的に描き出す,最高水準の体系書。緻密な筆致により,「労と使」という特別な契約関係を規律するルールの神髄に迫る。8年ぶりの全面改訂。
労働法のテキストブックは最近はどれもこれもどんどん分厚くなる一方ですが、その中でも、労働契約法だけで1000ページ近いという破格の教科書。
2年おきの小幅改定がややルールになりつつあるかに見える中で、8年ぶりの全面改訂という、これまた孤高の道を行く土田労働契約法です。
第1章 労働契約法の基本的考え方
第2章 労働契約における権利義務
第3章 労働契約の成立
第4章 労働契約の展開──賃金
第5章 労働契約の展開──労働時間・休日・休暇
第6章 労働契約の展開──人事
第7章 労働契約の展開──企業秩序と懲戒
第8章 労働契約の展開──労働者の健康と安全
第9章 労働契約の変動
第10章 労働契約の終了
第11章 女性労働者の労働契約
第12章 非典型労働者の労働契約
第13章 国際的労働契約法
第14章 労働契約紛争処理法
これだけで1000ページですよ。
現下の諸状況の中で本書を手に取る人は、やはり第12章の最後のコラム「同一労働同一賃金」でいかなる辛辣なコメントが書かれているかに関心を持たれることでしょう。はい、面白いです。どう面白いかは、是非本書を手にとって確認してください。
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