高年齢者の定義
こういう記事があったんですが、
https://this.kiji.is/189619709448701428 (高齢者は75歳以上、学会が提言)
高齢問題の研究者らでつくる日本老年学会などは5日、現在は65歳以上とされている「高齢者」の定義を75歳以上に見直し、前期高齢者の65~74歳は「准高齢者」として社会の支え手と捉え直すよう求める提言を発表した。・・・高齢者の定義見直しは、65歳以上を「支えられる側」として設計されている社会保障や雇用制度の在り方に関する議論にも影響を与えそうだ。
これ自体へのコメントは省略しますが、主として念頭に置かれている社会保障ではない方のもう一方の分野-雇用分野では、これとは全然違う高年齢者の定義が法令上に厳然と存在しているんですね、これが。
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(昭和四十六年五月二十五日法律第六十八号)
(定義)
第二条 この法律において「高年齢者」とは、厚生労働省令で定める年齢以上の者をいう。
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律施行規則(昭和四十六年九月八日労働省令第二十四号)
(高年齢者の年齢)
第一条 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 (昭和四十六年法律第六十八号。以下「法」という。)第二条第一項 の厚生労働省令で定める年齢は、五十五歳とする。
なんと、未だに、雇用政策における高年齢者の定義は、(60歳ですらなく)55歳のままなんですね。
55歳定年前の磯野波平よりも年上になってしまったわたくしも、現行法令上立派な高年齢者であります。
ちなみに、おなじ高年齢者等の雇用の安定等に関する法律施行規則の次の条文は、
(中高年齢者の年齢)
第二条 法第二条第二項第一号 の厚生労働省令で定める年齢は、四十五歳とする。
45歳を超えたら中高年齢者です。そうですね、タレントで言えば福山雅治とか立派な中高年です。
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ま、「初老」は40歳の異称ですし。
投稿: ちょ | 2017年1月 6日 (金) 12時44分