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非正規雇用の歴史と賃金思想@『大原社会問題研究所雑誌』1月号

Image1『大原社会問題研究所雑誌』2017年1月号の中身が同研究所のサイトにPDFでアップされました。私の書いた「非正規雇用の歴史と賃金思想」もこちらで全文読めますので、関心のある方はどうぞ。

http://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/699_02.pdf

はじめに
1 非正規雇用の歴史
(1) 戦前の臨時工
(2) 戦後の臨時工
(3) 主婦パート
(4) 学生アルバイト
(5) 派遣労働者
(6) 嘱託
(7) 契約社員
(8) フリーター
(9) ガテン系請負・派遣労働者
(10) 同一労働同一賃金の復活
2 賃金思想の展開
(1) 生活給思想の確立
(2) 職務給の唱道と失速
(3) 「能力」という万能の説明
(4) 「能力」と生活の整合とねじれ
おわりに

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コメント

大変興味深くかつ刺激的でした。大沢真理さんをしっかりフォローしながら、かつ現実を俯瞰的に分析出来るのは、正直hamachanくらいしかいないような。。小池理論批判(データの恣意性でははないところで)もイデオロギー批判としてされてますし。
とはいえ、少し違和感も感じましたので素人ながら少し書かせてください。
昔、部分社会の法理というのが体罰正当化のために裁判所が出したましたが(私はこれを知り驚き、そして恐怖を感じました。。)、まさに、日本社会は部分社会で、それぞれの人間集団の共同主観によって内的に評価どころかルールすらも(憲法もかな?)恣意的に変更されてしまうところなんじゃないかなと思いました。
しかし、じゃあ何でも恣意的かというと、やはり一定の相場はあると思います。初心者を基準に習得度や熟練度を査定すればだいたい出るかと。ただ、反対の場合、つまり熟練を基準に査定することも多いように感じます。原因としては、部門毎の基準に各企業内の基準が加味されるからだと思います。つまり現実(特に中小企業における再雇用)は二重基準であると思うのです。なので、片方だけでは半人前扱いなのだと思います(蛇足ですが両方なければ非とに非ずでモノ扱いされます。単発派遣の劣悪さはここに根拠があるように思います)。
個人的には、小池理論の問題点は査定基準を熟練ベースに、かつ部分社会であるという事実を等閑視しているところにあると思います。
ではジェンダーバイアスはどうなのかといいますと、うーん、難しいですが、経済合理性(近代資本主義が再生産過程を低価格で実現することによって剰余価値もしくは本源的蓄積を可能としたというフェミニズム的主張)より、社会的合理性(家父長的家族制度と近代的雇用関係と再生産過程の三位一体。家庭と職場の分離と子育てと長男相続における男の優位)の結果であるように思われます。また、こう考えると、育児や介護の社会化は女性の社会進出や働く権利を保障する手段の側面があるとなるのでは。
でも、やはり労働過程が大変だと、そりゃあんまり働きたくないですよね。過労自殺まで出てるんですから。経済合理性(合理化効率化)と社会合理性(ジェンダーバイアスと家父長制)が極端に進むというその力学こそが、格差社会を進行させた内的力学のようにも感じます。個人的主観ですが。。
長文失礼しました。間違いあればすみません。論文公開に感謝します。

投稿: 高橋良平 | 2017年1月26日 (木) 14時37分

論文ありがとうございます。私のような者にもわかりやすいかったです。機に乗じて、1(2 )で逆襲はどうですか。決着してるのですか。

投稿: 万年係員 | 2017年1月26日 (木) 21時27分

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