部活の「ジョブ化」
東京新聞に興味深い記事が。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201612/CK2016121302000122.html(部活指導に「国家資格」 民間参加、教員負担減も)
学校の運動部の指導に外部人材の活用を進めて質を向上させるため、スポーツ指導者の新たな国家資格制度を創設する構想が浮上していることが十二日、関係者の話で分かった。実現すれば、教員の負担増や少子化が問題となっている中学校や高校の部活動が、民間クラブのコーチの参加促進によって活性化することが期待される。制度が定着すれば、現役を引退したトップ選手が資格を取得して指導できるとの声も出ている。・・・
・・・運動部の活動では、競技の専門知識を持たない教員が顧問を務めるケースが多く、教員の長時間労働の原因にもなっている。こうした状況を解決するため資格制度の制定構想が浮上。住民が主体となって運営する「総合型地域スポーツクラブ」や、学校近隣にある水泳や体操などの民間スポーツクラブの指導者を想定し、公的な資格を与えることで指導力や責任が明確になり、保護者の安心感にもつながることが期待される。・・・
本来学校の教師というのは典型的なプロフェッショナル職業の一つのはずですが、日本では、とりわけ中学校の教師というのは、およそ生徒に関わることなら何でもいつでもどこでもという、典型的な無限定労働になっているわけで、その一つの象徴が、部活の顧問という奴であることも繰り返し論じられているところです。
そこを攻めるのももちろん大事ですが、では生徒のスポーツ活動を誰がどういう形で担っていくべきなのか、という論点もきちんと詰めていく必要があるわけで、その意味ではこの議員立法の動きはなかなかいい方向なのではないかと思われます。
ここではもっぱらスポーツ系の部活だけが取り上げられているようですが、実は文化系や音楽系の部活にも同じことはあるはずなので、学校に関わるさまざまな仕事のいわば「ジョブ化」という方向で、いろいろな検討が進むことを期待したいと思います。
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濱口先生の書いた公務員の雇用制度本なんか
あると良いですね。何故任用から雇用になったのか、頻繁な転勤があるキャリアが共働き時代にどうなるかとか
あとそういえば東大の川口大司氏も濱口先生に近い事を書いてますね
投稿: 赤坂 | 2016年12月13日 (火) 16時03分
恥ずかしながら、中学生時代に電気屋の倉庫の壁を叩き割ったときに何故か担任が呼ばれました(他のクラスの奴も居たので、担任2人+教頭が来た)。
生徒の私的な不祥事にまで教師が関わる必要はない。
これは自己責任を理解していない国民一般や、自己責任と自由を否定する保守派が悪い。
ほんらい、子どもが私的に起こした事件は100%、本人と親の責任である。
私の時は、裁かれなかったから良いが、これからは学校のせいにせずに、即、逮捕・訴訟・刑罰を行うべきだろう。
本人や親が、責任を取らずに、教師に責任転嫁するのは甘えである。
最近では、なんでも「依存症」と称し、病気をよそおって、窃盗や猥褻などの悪人すら甘やかす風潮がある。
自己責任、自己責任ですよ。こんな美しい言葉を否定してどうするんですか。悪ガキや犯罪者は、処刑せよ。
投稿: 阿波 | 2016年12月13日 (火) 22時31分