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2016年12月27日 (火)

神吉知郁子さん@日経の経済教室

本日の日経新聞の経済教室に立教大学の神吉知郁子さんが登場しています。「貧困・格差をどうするか」という3回シリーズの2回目で、でかでかと「最低賃金上げ 英仏並みに」と大見出しが出ていますが。

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11080800W6A221C1KE8000/

確かに8段の論考のうち7段弱までは貧困と格差の一般的議論と最低賃金についての話なのですが、7段目の終わりあたりから正規労働者と非正規の分断について論じていまして、実はここがかなり重要です。労働問題を論じる人は、ここのところを理解できるかどうかが分かれ目だと思います。

・・・そもそも格差是正で達成すべき本質的価値は自由の保障だ。自由とは本来、自分のことを自分で決定できる自律性を意味する。この点、賃金決定への過剰な介入は契約当事者たる労使の自律性を阻害する。むしろ法規制で重要な視点は、非正規労働者の利害を十分に考慮した労使交渉や協議により、当事者が自ら不合理な格差のない労働条件を設定するよう誘導することだ。

具体的には非正規労働者の意見を公正に反映させ、待遇の改善を図っていることを、不合理性を否定する考慮要素と明記すべきだ。・・・

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