« 「りっぴぃ」さんの拙著への感想 | トップページ | トランプとサンダース »

2016年11月 9日 (水)

それってマリハラ(マリッジ・ハラスメント)!?

何でも手広くやっている内閣府が少子化対策ということで「結婚の希望を叶える環境整備に向けた企業・団体等の取組に関する検討会」という会合をやっているようで、7日(月曜日)にその第2回の会合があったようです。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kigyo/k_2/gijishidai.html

そこに出ている「結婚の希望を叶える環境整備に係る検討の論点(案)」を見ると、

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kigyo/k_2/pdf/s1.pdf

「1.国や自治体が結婚支援の充実に取り組む中で、企業・団体・大学等において自主的に行うことができる具体的取組としてどのようなものが考えられるか」という問いに対して、「第1回検討会における主な意見」としていろんな意見が並んでいるのですが、その後に、「2.取り組むに当たって留意すべき点は何か」として、「例えば、女性労働者が上司から「付き合っている人がいるという噂があるが、その人と結婚するのか」などと質問される事例があり、地方労働局の斡旋事例、裁判例もあり、法学の観点からも留意すべき点がある」という意見が示されています。

そして、今回の会合に出された内藤忍さんのペーパーには、その危惧がかなり明確に示されています。「企業等の「結婚支援」における留意点―職場のハラスメントの観点から」というこれです。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kigyo/k_2/pdf/s6-1.pdf

そこでは、職場のパワハラとしてこんな事例が並んでいます。

「いい年をして結婚もしていない、子供もいないから下の者に対して愛情のある叱り方ができない」と言われた。(女性、40 歳代)

交際相手の有無について聞かれ、過度に結婚を推奨された。(女性、30 歳代)

会社の信用に関わるとして、上司に呼ばれ、「付き合っている人がいるという噂があるが、その人と結婚するのか」などの質問をされた。(女性、非正規労働者)・・・

そして最後のところで、

最後に―「マリッジ・ハラスメント」とならないために

というタイトルが。

ほほお、マリッジ・ハラスメント。略して「マリハラ」。

またまた新しい「ハラスメント」を増やす気かよ、とお思いかも知れませんが、これはなかなかいいネーミングではないかと思います。

・「結婚を希望するか否か」ではなく、「企業等による結婚支援をどう受け止めるか」の問題→とすると、企業等による結婚支援を利用したいという労働者個人の明確な意思表示がある場合を除き、「ハラスメント」であるととらえられる(場合によっては、様々な紛争に発展する可能性がある上、上述したように、労働者の就業意欲等に影響を及ぼす可能性がある)リスクがあると考えた方がいいのではないか。

ここはよぉく気をつけなければいけないはずです。

|
|

« 「りっぴぃ」さんの拙著への感想 | トップページ | トランプとサンダース »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/3288/68355617

この記事へのトラックバック一覧です: それってマリハラ(マリッジ・ハラスメント)!?:

« 「りっぴぃ」さんの拙著への感想 | トップページ | トランプとサンダース »