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2016年10月18日 (火)

水川浩之『雇用が変わる』

51n8hvblppl__sx344_bo1204203200_人材サービス総合研究所の水川浩之さんより、『雇用が変わる 人材派遣とアウトソーシング ─ 外部人材の戦略的マネジメント』(LexisNexis)をお送りいただきました。

http://lexisbookstore.jp/book/000715.html

レクシスネクシスといえば、法律関係者の間では判例データベースの、ということになりますが、こういう本も出しているんですね。

「働き方改革」「同一労働同一賃金」が叫ばれるいま、企業にとっては、いかに「人」がもつ能力を引き出し、有効に組織を機能させるか、というビジョンを描くことが大きな課題です。時代の変革期において、「人」を活かすための人材マネジメントも変わっていかなければ次の成長はありません。
我が国の終身雇用、年功序列、企業別組合による雇用慣行はもはや限界に達し、雇用改革は待ったなしの状況です。

黎明期より、人材サービスを利用する企業と人材サービスを提供する企業の双方から、変化する我が国の雇用のあり方を見つめてきた著者が、企業に求められるこれからの人材マネジメントを余すところなく解説します。

企業経営やビジネス、国際的な視点をもちながら、労働法制にも明るい著者だからこその切り口で、第1章では、労働者派遣法に関連する法改正の変遷や国内外の雇用環境を分析し、つづく第2章、第3章では、戦略的に人材派遣やアウトソーシングを活用するための考え方や実務について実務上のノウハウを伝えます。
終章となる第4章では、少子高齢化、グローバル化、高度情報化の荒波にさらされている今後の雇用について、企業のさらなる発展につながる方向性を展望します。人材サービスを提供する事業者も必読の一冊。

真ん中の第2章と第3章が、人材派遣の有効活用とアウトソーシングの戦力化という実務的なノウハウ書になっていて、それを挟むように第1章がこれまでの人材サービスをめぐる歴史や国際的動向を概観し、第4章がやや大風呂敷風のマクロ的視点からどのように「雇用が変わる」のかを論じているというおもむきの本です。

第1章の終わりの方で、EU加盟国の労働者派遣について記述されているところで、わたくしの少し前の文章を使っていただいております。2012年に厚労省の派遣研究会で報告したときの資料なんですが、言っていただければその後欧州委員会から指令の実施状況報告書も出ているので、より新しい情報も出せたのですけど。

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