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2016年9月14日 (水)

ブラックバイト裁判

東京新聞の夕刊が何を考えたか、1面トップにでかでかと「ブラックバイト訴訟で初弁論 「人生を狂わされた」」という記事を載せています。他紙ではほとんど載っていないだけに、東京新聞の気合いの入り方の違いが分かりますね。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016091490135732.html

大手飲食チェーンの千葉県内の店舗でアルバイトをしていた大学三年の男性(21)が、当時の店長らから暴行や暴言を受けた上、賃金の一部が未払いだとして、男性が働いていた店舗をフランチャイズ経営していた「DWEJapan」(同県成田市)側に慰謝料など計約八百万円を求めた訴訟の第一回口頭弁論が十四日、千葉地裁(小浜浩庸(ひろのぶ)裁判長)で開かれた。男性が意見陳述し「怖くてバイトを断れなかった」と強調した。

 会社側も意見陳述し「未払い分の賃金などは直ちに支払う用意があり誠実に対応したい。慰謝料については適切な解決を図りたい」と述べた。

 労働組合「ブラックバイトユニオン」によると、大学生らが学業に支障をきたすほどの過酷な労働を強いられる「ブラックバイト」を巡る訴訟は全国初という。

9784906708314_200_2この事件については、例によって『POSSE』32号が「なぜ学生アルバイト刺傷事件は起きたのか」というかなり詳しい文章を載せています。

http://www.npoposse.jp/magazine/no32.html

・・・今回の事件が映し出すのは、学生アルバイトの労働の悲惨さだけではない。学生アルバイトがブラック化する背景にある正社員労働の悲惨さであり、そうした正社員とアルバイトの対立を生み出す、店舗と会社あるいはフランチャイズ本部との関係性である。・・・

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コメント

FCだから独立した中小企業とも言え、大手チェーンを強調するのは中小企業問題を覆い隠してしまう懸念も感じたのですが、一方、大手チェーンが簡単にフランチャイズを募集して、本来経営者に全く向かない人が店長になってしまっていることもあると思うので、そういう面で大手チェーンの本社意識を高めるためには、POSSEの持って行き方はアリかなと思いました。
しかし、中小企業問題についても、もっと取り上げられるようにはならないんだろうかと、こういう報道を見るたび歯がゆさを感じます。

その昔昔、経済が好調であったころ、遊興費稼ぎであったであろう学生バイトは、軽罪の停滞から後退期に入り、主婦バイト(パート労働)に類似しはじめ、その稼ぎは生活維持費傾斜へとその性質が変わってしまった。労働セクターでのこうした変化に、その労働者でありまた学生という二重身分を有する人を受動的に内包する大学と称する存在の危機は本エントリではどちらかといえばブラックバイトを強いる側と同じ位置づけで語られるようにおもわれ「どうしたもんじゃろのう?」と頭を抱えております。私は幸い超売り手市場学生しか相手しておりませんので聞いたお話です。就活とゼミが重なり、出てこない(出てこれない)学生は状況に文句を言えば罵倒され、ろくでもない教育しかしなくて使い物になりゃしない学生を放り出すと罵倒され。いっそのこと職業訓練専門校になれと言わんばかりに罵倒され。
しかし罵倒する人は上記した経済成長期を謳歌してきた人が多々で、時間のゆがみを絶対時間としてしか理解できないのかと、密かに大学側は罵倒する。
大ぴらに大学側の立場から罵倒する人の勇気は、それはそれで称賛に値する。
「人権」というキーワードが宇都宮さんから発せられましたが、人間の人権?市民としての人権?ハンナ・アーレントによれば、後者により社会的発展は成されてきたとされ、そうであれば「人権」のむやみやたらな振りかざしは、無理解か史実を直視できる素養がないのか、それこそが本エントリ問題提起とともに、「運動」たるものへの表層的理解度合であろうと思われましてコメントさせていただきました。
こうした社会素養は日本(すべてとは言いません)にはそもそも育っておりませんようです。
テクニカルな話ばかりじゃホメオスタットだよなあ。

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» 「事件」が起きる前に正すのがユニオンの役割 [シジフォス]
このしゃぶしゃぶ温野菜店舗でのブラックバイト訴訟、メディアも取り上げ、濱口さんまでブログで書かれているので、自分はスルーしようかと思ったが、坂倉昇平さんのリアル裁判報告が面白かったので綴ってみたい。坂倉さんは、ツイッターにこう綴っている。<しゃぶしゃぶ温野菜(DWE JAPAN)ブラックバイト訴訟の社長と弁護士、何が凄いって、裁判官を騙したんですよ。社長が被害学生を攻撃したあと、傍聴席に体を向け「マスコミの皆様。」と言った瞬間、裁判官は、裁判と無関係だと静止させたわけです。すると会社側弁護...... [続きを読む]

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