伊東毅「社労士の団交参加について」@『NEWS LETTER』49号
むかしむかし青森は弘前方面で始まり、その後鹿児島へ行ったり岩手に支店を出したりして今は熊本で営業している雇用構築学研究所の『NEWS LETTER』49号をお送りいただきました。この執念深さ、いやいや堅忍不抜さには感銘を受けます。
さて、今号で面白かったのは、特定社会保険労務士の伊東毅さんの「社労士の団交参加について」という文章です。
この問題については、去る7月にWEB労政時報に小文を書いたところでもあり、どういうことが書かれているのかな、と覗いてみると、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/web-5f86.html(団体交渉と社会保険労務士@WEB労政時報)
冒頭こういう台詞がでてきます。
「労働法に則り交渉が始められるので助かる」
「感情的になってしまった当該労使間の交渉に社労士が入ってスムーズに進んだ」
「当該労使ではなかなか見つけ出せない落としどころを提案できて解決が早まった」
これらの発言は、実際に労働組合の方々から聞いたものである。連合、全労連、全労協の組織の違いを問わず、異口同音に「社労士の関わり」を高く評価していただいている。・・・
このあと社労士法や弁護士法の議論が続きますが、伊東さんとしては何よりも、社労士が団体交渉にかかわることが労使関係をよくするのだ、という信念が伝わってきます。
それにしても、実は何よりも意外なのは、末尾の筆者紹介欄です。
この経歴を熟読玩味してください。
1955年熊本市出身。熊本県立済々黌高等学校卒業後、中央大学法学部入学するも、アルバイト先のアパレル会社で組合結成、ほとんど学業はしないで8年かかり卒業。その後も地域合同労組の中央執行委員長始め委員を歴任し、勤務先のすぐ近くにあった「書泉争議」では、ガードマンと称する右翼暴力団により、連日に及ぶ暴力行為を受け、2度の救急車送りを経験する。1988年帰郷後、1993年現在の事務所を開業。日々の生活や年に1度の四国歩き遍路にて人生の修業道半ば。
こういうのも「ユニオンバカ一代」「ユニオンバカ一代の逆襲社労士編」とかのタイトルでシリーズ映画化してみたい方ですね。
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ご著者は、熊本県内で熊高(くまたか)と双璧の超進学校ご出身であります。それも1955ご卒年であれば今以上の超有望生ですね。
「奨学金破産の解消法」エントリと対極なそれってなによ?ってエントリでしたね。
ブログ主は意図的にやっているんだろうなあ?
その対比の次にあるメッセージを考えてほしいと。
あ~、無いなら無いとご宣言くださいまし。
投稿: kohchan | 2016年9月 3日 (土) 18時21分