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2016年8月29日 (月)

本庄著への毛塚批評@JIL雑誌

674_09日本労働研究雑誌9月号は、「人口構造の変化」という特集で、小峰隆夫、今野浩一郎氏らの論文を始めなかなか興味深く、とりわけ柳澤武さんの「高年齢者雇用の法政策」は、私の書いてきたものとほぼ同じ対象を取り上げているだけに、興味深く読みました。

http://www.jil.go.jp/institute/zassi/new/index.html

が、

215929ここでは、毛塚勝利さんによる本庄淳志著『労働市場における労働者派遣法の現代的役割』に対する書評について。

このうち、3つめの「疑問」として提示されている均等待遇原則への掘り下げ不足という批判は、本庄さんの立論に対するかなり刺さる批判になっているように思われます。

日本型雇用慣行への悪影響への懸念から制限的に作られた日本型派遣法について、それよりもむしろ派遣労働者の保護に重点を置いた制度にするべきと言うのであれば、西欧型の均等待遇規制を「非現実的」と一蹴するのは首尾一貫していないではないか、という一種の自己矛盾追及論法です。

確かにここで本庄さんは一種の妥協をしているように見えます。

ただこの論法で追及すると言うことは、逆に日本型雇用を崩すからという理由で派遣の拡大に反対する根拠もなくすことになるので、他の論者の方々が同じような指摘をできるかどうかは分かりません。

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