水島治郎編『保守の比較政治学』
水島治郎編『保守の比較政治学―― 欧州・日本の保守政党とポピュリズム ――』(岩波書店)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/X/0247930.html
現在のヨーロッパでは,既成保守政党のかつての支持基盤が弱体化する一方,右翼ポピュリスト政党への支持が急速に伸びている.それに対応する各国の保守政党の変容・再編を比較し,現代ヨーロッパ政治を読み解く視座を提供する.日本の保守政党を分析する一章を加え,日本の政治状況を世界的文脈のなかに位置づける.保守政治に関する初の体系的研究.
水島さんをはじめとするヨーロッパ諸国を専門とする比較政治学者のみなさんが、「保守」と「右翼」という切り口から分析した本で、ヨーロッパ政治に関心のある人にとって面白いのはもちろんですが、日本との共通性と相違点を考えることも興味深い論点になります。
水島さんの導入部に続いて、古賀光生さんの「西欧保守における政権枠組の変容」、中山洋平さんの「福祉国家と西ヨーロッパ政党制の凍結」が総論的に概観し、そのあとオランダ、スイス、フランス、オランダ、イギリス、ドイツ、イタリアといった諸国ごとにみていきます。そして最後に中北浩爾さんが日本の近年の政治動向を整理しています。
冒頭部分がここにPDFファイルで載っていますので、関心のある方は是非目を通してください。
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