『DIO』317号
連合総研の機関誌『DIO』317号をお送りいただきました。今月号の特集は「これからの時代の職業能力開発・ キャリア形成について考える」です。
http://rengo-soken.or.jp/dio/pdf/dio317.pdf
生涯現役社会実現のための能力開発を考える 藤村 博之
介護分野における人材育成・キャリア形成 大木 栄一
非正規雇用者の職業能力開発機会を確保するために何が必要か 原 ひろみ
また、先日ご紹介した『派遣労働における集団的労使関係に 関する調査研究報告書』の概要も載っています。
しかしここでは、書評欄に載ったある本を。杉山豊治さんが、イアン・ゲーリー『通勤の社会史』を紹介していて、これがなかなか面白そうなんですね。
特に第3部の通勤の未来というところ。
・・・通勤を不要にするための技術に大き く貢献したIT産業であるが、むしろ 物理的な通勤に重きを置き、そうした 企業の多くが在宅勤務制度を掲げなが らも、その制度を活用することについ ては奨励していないことが語られる。
・・・こうした事例(=ツイッター社やグーグル社、ヤフー社)を踏まえ、作者はテレコミューティングの実現が極めて容易になったにもかかわらず、実態は逆の方向に進んでいるようだと語る。従業員も雇用する企業側も、理由や思惑はどうあれ、実際に顔を合わせる時間を 欲していると。
いかにもテレワークしてまっせみたいな先端企業ほど「同じ屋根の下で働くことに 有形無形の利点があると考え」ているというところが何とも皮肉で興味深いところです。
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