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2016年6月27日 (月)

「集団的労使関係を考える」 @『月刊労委労協』2016年6月号

Roui『月刊労委労協』2016年6月号に「集団的労使関係を考える」 を寄稿しました。

 労働委員会の労働者側委員の連絡協議会の機関誌である『月刊労委労協』から「集団的労使関係」に関する原稿を依頼されることくらい自然なことはない、はずです。
 しかしながら今日、労働問題に関する報道や議論は山のようにありますが、集団的労使関係とは何か?といった大上段に振りかぶった議論というのはほとんど見たことがありません。解雇を始めとする労働契約法制の問題、非正規を中心とする賃金格差の問題、労働時間規制の問題等々、労働問題のあらゆることが論じられている割に、かつてであればその中核にあったであろうはずの集団的労使関係は不思議なくらい姿を見せません。正確に言うと、それらの議論の片隅に、とりわけ議論が行き詰まって突破しがたい様相を呈してきたときに、この問題を解決するために集団的労使関係の仕組みが使えないか、というような形で、いわば困ったときの神頼みのような風情でちらりちらりと顔を出すことはあるのですが、その神様自体を正面から論じてやろうという人はあまりいないようなのです。
 改めて書店で労働関係の本を眺めてみても、労使関係に関する標準的なテキストブックと言えるようなものは見当たりません。もちろん、労働法のテキストにはかなりの分量で集団的労使関係が割かれていますが、それらは法律と判例を並べているだけで、残念ながら今日の労働諸問題を解決する手段としての集団的労使関係システムについて考えようとする際に役に立つようなものではありません。労働経済や労務管理のテキストにも、申し訳程度には労使関係に触れていますが、それ以上突っ込んだ記述はなさそうです。一方図書館に行って労働関係の棚を眺めると、こちらは集団的労使関係に関する本が並んでいます。しかしその大部分は半世紀以上も前の古い本で、どうもそれ以来数十年にわたって日本ではこの分野が流行ってこなかったらしいことが窺えます。
 仕方がありません。ここは一番腹を決めて、半世紀以上昔の本からじっくりとものごとの本筋を考えていくよりほかに道はなさそうです。

1 労使関係の二元性
2 労使関係の近代化論
3 日本型労使関係礼賛の時代
4 団結と参加
5 日本の集団的労使関係システムの性格
6 集団的労使関係システムへの呼び声

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