渋谷和宏『働き方は生き方 派遣技術者という選択』
昨日、テクノプロの佐藤光也さんから、渋谷和宏『働き方は生き方 派遣技術者という選択』(幻冬舎文庫)をいただきました。
http://www.gentosha.co.jp/book/b9636.html
技術の進歩が加速し、グローバルな競争が激化する中、大企業の正社員でもリスクとは無縁でいられない。どんな働き方をすれば、生き残れるのか? 特定分野のスペシャリストとして高い技術力を持つ「派遣技術者」にそのヒントがあった。危機意識を持ち、複数の分野に精通する彼らは会社や部門の盛衰に左右されない。彼らが示す新しい働き方とは?
NPO法人派遣請負サポートセンターの今年の講演会の1回目には、テクノプロの小山博史人事部長がその波瀾万丈の歴史を語っていたのですが、この本は現在働いている派遣技術者の方々のインタビュー集です。
興味深かったのは、藤本沙耶香さん(仮名)の「派遣技術者の道を選んだから仕事と育児を両立できた」というインタビューで、大学の研究室でポスドクをしているときは上司である教授の無理解で睡眠時間を削らなければならなかったのが派遣技術者になったので研究者として働けているという話です。マタハラだと思ったけれど、この世界で生きていくのだとすると先生とはなかなか波風を立てられないと考えて・・・。まあそれも大学教授によってさまざまだろうとは思いますが、いかにもありそうな話ではありますね。
ただ、小山さんの話に出てきたような波瀾万丈の話はほとんど出てこないので、きれいにまとめられすぎている感はあります。
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