プラットフォーム経済と雇用関係の解体@欧州労研
欧州労研(ETUI)が「プラットフォーム経済と雇用関係の解体」という政策ブリーフパンフを公開しています。
This policy brief considers the impact of online platforms on labour markets and on the employment relationship in particular. It first discusses the importance of outsourcing platforms, arguing that the ‘collaborative economy’ used by the European Commission (EC) is a misleading concept, as the trend is in fact just an extension of the market mechanism. The second section distinguishes between different types of platforms; it is followed by a discussion of statistical evidence on the use of platforms by workers. The fourth section identifies the different kinds of impact that the platforms have on the labour market and employment relations. The final section considers policies that would address the risks related to platform-mediated work.・・・
この政策ブリーフは、オンラインプラットフォームの労働市場への、とりわけ雇用関係への影響を検討している。まずアウトソーシング・プラットフォームの重要性について論じ、欧州委員会が用いる「協働経済(コラボラティブ・エコノミー)」という概念はミスリーディングであり、この趨勢は実際は市場メカニズムの拡大に過ぎないと主張している。次に様々なタイプのプラットフォームを区別し、続いて労働者によるプラットフォームの利用について統計的な実証を論じ、さらに様々な種類のプラットフォームが労働市場や雇用関係に与える影響を明らかにし、最後にプラットフォーム仲介型の労働に関わるリスクに対処するための政策を検討する。・・・
というわけで、欧州の労働組合はこの問題に積極的な取り組みをしています。
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濱口先生のブログと同様に普段から愛読しています大内伸哉先生のブログが急に読めなくなってしまいました。どうしてしまったのでしょうか。
濱口先生のブログに書くのは失礼かも思いましたが、私同様、両先生の記事を拝読している方もいると思い書かせていただきました。申し訳ございません。
投稿: いーちゃん | 2016年6月19日 (日) 19時34分