フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 透明かつ公正な労働紛争解決システム等の在り方に関する検討会への大竹・鶴提出資料 | トップページ | 当たり前のことばかり書いてあるように感じるかもしれないが »

2016年6月 7日 (火)

学生の就労をめぐる法的課題@『季刊労働法』夏号

253_hp 『季刊労働法』2016年夏号(253号)の予告が労働開発研究会のサイトに載っています。今回の特集はなんと「学生の就労をめぐる法的問題」。いやいや、ブラックバイト問題やオワハラ問題など、POSSEの皆さんが世間に訴えてきたことがここまできましたね。

http://www.roudou-kk.co.jp/books/quarterly/4128/

●学生ユニオンが相次いで発足し、「ワークルール教育でブラックバイト、ブラック企業を防ぐ」、「保護が必要な層ほど、労働法の知識に欠ける」などといわれています。今号では「学生の就労をめぐる法的課題」という特集を掲載します。「ブラックバイトの実態」、「学生の在学中の就労における法的課題」、「使用者側から見た学生と就労をめぐる問題点」、「採用内定、オワハラの段階における問題点」といった論文を掲載しています。

この特集の目次は次の通りですが、

学生の就労をめぐる法的課題

ブラックバイトはなぜ辞められないのか?―ブラックバイトユニオンの実践を通じた考察 ブラックバイトユニオン共同代表 渡辺寛人

大学生の在学中の就労における法的課題 熊本大学法科大学院教授 紺屋博昭

就職活動段階における労働問題 弁護士 佐々木 亮

労働者に対する労働法教育の限界とそれへの対応―使用者側の視点から 弁護士 和田一郎

学生の就労をめぐる労働行政の役割 ILO駐日代表 田口晶子

『ブラックバイト対処マニュアル』を監修して 早稲田大学教授 石田 眞 早稲田大学教授 竹内 寿

どれも面白そうです。

第2特集は男女均等周りのいくつかの課題をとりあげています。

第2特集 実効性ある均等政策に向けて

改正育児介護休業法の評価と課題 ―介護休業制度を中心に 北海道教育大学教授 菅野淑子

在宅介護の長期化と介護離職~労働時間管理と健康管理の視点から~ 労働政策研究・研修機構主任研究員 池田心豪

マタハラ問題が投げかける本質的問題提起~「ダイバーシティ」のあるべき姿と課題~ 弁護士 圷 由美子

女性活躍推進法の意義および課題 日本女子大学非常勤講師・弁護士 黒岩容子

それ以外の記事は次の通りですが、

■労働法の立法学 第43回■

炭鉱労働の法政策 労働政策研究・研修機構主席統括研究員 濱口桂一郎

■文献研究労働法学 第19回■

中国労働法文献研究 大阪経済法科大学准教授 オランゲレル

■アジアの労働法と労働問題 第25回■

カンボジアの労使関係と労働法の動向 日本ILO協議会企画委員/国際労働財団アドバイザー 熊谷謙一

■論説■

近時の法改正と労働者の個人情報の取扱い ―改正個人情報保護法・マイナンバー法・ストレスチェック制度 立教大学大学院講師 砂押以久子

■研究論文■

会社法429条と取締役の労働法遵守体制構築義務~ A式国語教育研究所代表取締役事件~ 首都大学東京准教授 天野晋介

■判例研究■

有期雇用が反復継続したなかでの更新上限の設定と雇止め シャノアール事件(東京地判平成27年7月31日労判1121号5頁) 静岡大学准教授 本庄淳志

建設労働における下請労働者に対する安全配慮義務 環境施設ほか事件(福岡地判平成26年12月25日労判1111号5頁)を契機として 弁護士 加藤正佳

■キャリア法学への誘い 第5回■

最新の立法から 法政大学名誉教授 諏訪康雄

●重要労働判例解説

大学教員(入試委員長)に対する入試ミスを理由とする懲戒処分の有効性判断 甲学園事件・札幌高判平27・10・2労経速2262号16頁 淑徳大学助教 日野勝吾

育児短時間勤務制度利用者に対する昇給抑制の違法性 社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会事件・東京地判平27・10・2判例集未掲載LEX/DB文献番号25541445 武蔵大学非常勤講師 小山敬晴

というわけで、わたくしの労働法の立法学の連載は「炭鉱労働の法政策」です。

その細目次を示しておきますと、

1 囚人労働と納屋制度

2 戦前の炭鉱労働対策

3 労働基準法と鉱山保安法

4 炭鉱労働と労働条件法政策

5 炭鉱労働社会の推移

6 炭鉱労働運動とスト規制法

7 炭鉱国管と生産協議会

8 炭鉱離職者対策

(1) 炭鉱離職者臨時措置法の制定

(2) 雇用奨励金制度

(3) 炭鉱離職者求職手帳制度

(4) 産炭地域開発就労事業

9 炭鉱災害とCO中毒症特別措置法

10 その後の炭鉱離職者対策

(1) 構造不況業種としての石炭鉱業

(2) 炭鉱労働者雇用安定法

(3) 炭鉱労働者雇用安定法の廃止

と、いろんな分野にまたがっています。

« 透明かつ公正な労働紛争解決システム等の在り方に関する検討会への大竹・鶴提出資料 | トップページ | 当たり前のことばかり書いてあるように感じるかもしれないが »

コメント

ブログの内容とは関係ないのですが。月曜日に労働図書館へ行ったときに浜口先生と思しきお方が本の返却をしに来ているところと出くわしました。労働図書館を利用するときいつも気になるのは職員の方が丸善の名札をつけている点です。丸善が運営を受託しているんでしょうか。

はい、それは多分私です。
ということは、その時カウンター近くにいらした方が希流さんですね。

組合関係者のオーラルヒストリーを借りておりました。大学図書館にはない貴重なものがあるので助かります。研究書よりも当事者たちの証言というものは読んでいて正直断然面白い。

ご存じでしょうけど、こういうサイトがあり、労働関係オーラルヒストリーの一覧があります。


http://shaunkyo.jp/oralhistory/library/library.php">http://shaunkyo.jp/oralhistory/library/library.php

一番面白かったのは全逓の宝樹文彦氏のオーラルですが、太田薫氏が亡くなる直前に語った奴は、聞かれていることと全然違うことを、それも妙に突っ込んだことをしゃべり出したりするその奇妙さが絶品だったりします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 学生の就労をめぐる法的課題@『季刊労働法』夏号:

« 透明かつ公正な労働紛争解決システム等の在り方に関する検討会への大竹・鶴提出資料 | トップページ | 当たり前のことばかり書いてあるように感じるかもしれないが »