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2016年6月 2日 (木)

サポートセンターの第3回勉強会

昨日、NPO法人人材派遣・請負会社のためのサポートセンター主催の今年第3回目の勉強会が開かれましたが、当日さっそくアドバンスニュースに記事が載ってます。

http://www.advance-news.co.jp/news/2016/06/post-1902.html

N160601_1 シリーズ全体を通したナビゲーターを務める労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎主席統括研究員が「企業経営にとっての労働組合」と題して導入プレゼンテーションした後、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の藤村博之教授=写真中=が「企業の競争力と労働組合」、連合中央アドバイザー(元UIゼンセン同盟副書記長)の二宮誠氏=写真下=が「労働組合の組織化と労使関係」と題して講演した。

それぞれの講演の中身は以下の通り報じられております。

濱口氏は、組織率が年々下がっている日本の労組事情の中で、非正規労働者を含むUAゼンセンが組合員を増やしている事実に触れ、労組の意義や今後のあり方などについて示唆した。

N160601_2 藤村氏は、多くの労組からヒアリングした経験を踏まえ、従来の労組は(1)労働条件の維持向上、(2)雇用保障、(3)組合員へのサービス提供――の3本柱が主要な役割だったが、これからは(1)コーポレート・ガバナンス(企業統治)の一翼を担う、(2)組合員の能力育成に基づいた攻めの雇用保障、(3)USR(労組の社会的責任)の実践――が新たな3本柱になると解説。また、企業人事の課題についても切り込んだ。

N160601_3 二宮氏は、戦後を中心に労働運動の組織変遷をたどりながら、自身が果たしてきた労組形成の豊富なオルグ活動から、「経営側の理解のもとで生まれた労組は、労使関係で最も重要な“信頼関係”がまずありきで始まる」、「生産性向上について、車の車輪の一方としての役割を果たすことができる」などのポイントを強調した。

派遣・請負事業関係者に対して集団的労使関係の重要性を語るという野心的な今回の試みが、3回目まで大変多くの聴衆を集めるという形でかなりの成功裡に行われたことを、とりあえずはよろこびたいと思います。

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