『季刊労働法』2016年夏号
『季刊労働法』2016年夏号が届きました。既に目次は本ブログで紹介していますが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-23c8.html (学生の就労をめぐる法的課題@『季刊労働法』夏号)
改めて特集記事をみると、
ブラックバイトはなぜ辞められないのか?―ブラックバイトユニオンの実践を通じた考察 ブラックバイトユニオン共同代表 渡辺寛人
大学生の在学中の就労における法的課題 熊本大学法科大学院教授 紺屋博昭
就職活動段階における労働問題 弁護士 佐々木 亮
労働者に対する労働法教育の限界とそれへの対応―使用者側の視点から 弁護士 和田一郎
学生の就労をめぐる労働行政の役割 ILO駐日代表 田口晶子
『ブラックバイト対処マニュアル』を監修して 早稲田大学教授 石田 眞 早稲田大学教授 竹内 寿
既に今野さんや大内さんの本を読んでいる人にとっては、れっきとした労働法学者がこの問題に正面から取っ組んだ紺屋さんの論文が注目でしょう。
全体としていささかエッセイ風の記述の中で、結構大胆な台詞が次々に繰り出されていきます。心のある方は是非。
ここでは最後から二つ目のパラグラフから・・・
・・・労働法教育に期待がまだあるのなら、大学で新科目「バイト入門法」「バイト実態法」を構想し学生らに提供してみようと思う。階段教室は避け、ラウンドテーブルでの対話式授業がいい。もちろん社会人学生や留学生も交えて。「職場紛争調整法」「契約修復法特論」の科目開講も検討しよう。「二部学生論」のセミナーを大学内外で開くのも面白いだろう。
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