『新しい労働社会』に2回目の書評
今まで本ブログで拙著に対するネット上の書評をできるだけ拾って紹介してきました。同じ方が、拙著が出るたびに素晴らしい書評を書いていただいていることにも感謝ですが、既に書評をいただいていた『新しい労働社会』(岩波新書)に、2回目の書評をアップしていただいた方もいます。塩川太嘉朗さんです。
本が出たのは2009年ですが、塩川さんの第1回目の書評は2011年でした。
http://shiokawatakao.blogspot.jp/2011/07/2009.html
それから5年近く経って、再びこの拙著を取り上げていただきました。
http://shiokawatakao.blogspot.jp/2016/05/57122010.html
法律を法律の視点からだけで捉えると無味乾燥なものになってしまう。しかし、現実に起こっている事象と法律との関連が述べられると、そこに切実なストーリーを見出せることがある。本書はまさにそうした書籍であり、労働法が企業やそこで働く人々にとってどのような影響を与えてきたのかに思いを巡らせてくれる。・・・
そして自らの経験を踏まえて、拙著のスタンスをこう評されます。
日本企業における企業と働く個人との関係性をメンバーシップに置いている点が、本書を通底する主張である。日系の企業でキャリアを始め、現在外資系企業に勤めている身として、日系の企業がメンバーシップを雇用の根幹に置いているという点は納得的であり、身をもって理解できる・・・
ちなみに、塩川さんは他にも、『日本の雇用と労働法』『若者と労働』の書評も書いていただいております。
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