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2016年5月17日 (火)

上野千鶴子さんの書評@毎日夕刊

Img_752f5d874047328e26f434ce08fbda5 本日の毎日新聞夕刊の「読書日記」で、上野千鶴子さんが拙著『働く女子の運命』を含む3冊を書評しています。

http://mainichi.jp/articles/20160517/dde/012/070/002000c

と言って良いんですよね。実は、上野さんは拙著のオビに推薦の言葉を書いていただいているので、なんだかやらせっぽい感じを与えるのではという気もするんですが、いやいや推薦する値打ちがあるから推薦しているんでしょう。

取り上げている3冊は、

■職務格差 女性の活躍推進を阻む要因はなにか(大槻奈巳著・2015年)勁草書房・3456円

■働く女子の運命(濱口桂一郎著・2015年)文春新書・842円

■女子のキャリア−−<男社会>のしくみ、教えます(海老原嗣生著・2012年)ちくまプリマー新書・907円

拙著については、

拙著「女たちのサバイバル作戦」(文春新書)で、「日本型雇用」が諸悪の根源と論じた。まったく同じことを、濱口桂一郎さんが「働く女子の運命」で書いている。同書には「そうか、やっぱり、そうだったんだ。ニッポンの企業が女を使わない/使えない理由が腑(ふ)に落ちた」と推薦の文を寄せた。日本型雇用とは、終身雇用、年功序列給、企業内組合の3点セットからなる。ひとつの組織に長く居すわれば居すわるほどトクをするというしくみだ。一見、性差上、中立的に見えるが、このルールのもとでは長期にわたって構造的に女性が排除される。これを間接差別という。日本型雇用はあきらかに女性差別的な雇用慣行だということを、濱口さんも立証している。そのとおり、均等法時代から、「男なみ」の労働環境に女も合わせろという「男女平等」がうまくいくわけがない、とわたしたちは警告してきたのだ。変わらなければならないのは女ではない。企業と男性社員の働き方のルールの方だ。

と、オビの文句をパラフレーズしています。

この上野さんとhamachanが初めて対談したのが、

http://hon.bunshun.jp/articles/-/4523 (働く女子は活躍できるのか? 濱口桂一郎×上野千鶴子、"組織の論理"と"女性の論理"が大激論!(前編))

http://hon.bunshun.jp/articles/-/4524 (働く女子は活躍できるのか? 濱口桂一郎×上野千鶴子、"組織の論理"と"女性の論理"が大激論!(後編))

です。掛け合い漫才を見るように読んでいただければ、と。

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