『働く女子の運命』と『女なのでしょうがない』
「エイゾクの読書録」というブログで、拙著『働く女子の運命』が取り上げられているのですが
http://chukadondaisuki.cocolog-nifty.com/eizoku/2016/04/post-9e72.html
そこで、私も知らないあるコミックが「併せて読むと良い」と推奨されていました。
ここで思ったことは、他人から自分のことを決め付けられることが、差別を受けたということだし、他人をそういう人だと思い込むこと(疑いの無いこと)が、差別をすることの本質だということです。この辺は女なのでしょうがない(講談社コミックス), 近 由子が具体的ですね。あわせて読むと良いです。
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063954715
貯金額を心の支えに生きる31歳独身・青木美希。彼女の周りにいるのは「だから女は嫌なんだ」と切り捨てる上司(うるせえ)。「結婚は? 子供は?」とプレッシャーをかける母親(黙ってて)。上っ面の付き合いしかない後輩(とりあえず仕事して)。「女」という重圧に縛られ、傷だらけで生きる“彼女達”。全てがどうにもならん! 彼女達の生き様を描きながら贈る、辛辣で優しい、全女性への応援歌!
試し読みもできるようになっていて、結構面白いです。
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コメント
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試し読みさせていただきましたが、つまらない。まず主人公がなんのかんのいって美形に描かれてますよね。これでもうある層の人間以外は彼女に感情移入できない。もうここで作者の(というか掲載誌の)神の手が見えてしまってる気がしました。
まんがが怖いのは、どの作品でも読む側と描く側のあいだに暗黙の理解コードが働いていて、それを心得ているひとにはリアルに感じられても、そうでないひとにはそのコードに潜むものが目について入りこめず、つまり最初から批評のまなざしを外に追いやってしまうという二面性をどうしても抱えることです。このまんが、まさにそういう作りだなーと思いました。
投稿: KK | 2016年4月21日 (木) 11時52分
もうひとつ気が付いたこと。タイトルの「女なのでしょうがない」ですが、ほんとうは「あたしは女なのでしょうがない」が作者の、そしてこれのファンの方の本音なのじゃないかなって気がしました。
投稿: くみかおる | 2016年4月21日 (木) 11時55分
本命馬一頭立ての「はまちゃん杯」レースを開催され、ご苦労様でした(笑)。
それよりもコメント・レスポンスが予想よりも遅く私の勘も錆びついたかと心配しておりました(笑)。
投稿: kohchan | 2016年4月21日 (木) 14時11分